霜降り明星・粗品、timelesz菊池風磨を「芸人ナメてる」と批判 YouTube発言に波紋広がる

お笑いコンビ「霜降り明星」の粗品氏が7月4日、自身のYouTubeチャンネルを更新し、STARTO ENTERTAINMENT所属のアイドル、timeleszの菊池風磨氏を名指しで批判したことが大きな波紋を呼んでいる。粗品氏は「芸人至上主義」を掲げ、お笑い芸人へのリスペクトを欠く者を許せないと主張。批判の発端は、あるテレビ番組での菊池氏の言動だった。

菊池風磨氏への批判内容と「木村拓哉リスト」

粗品氏は自身のYouTubeチャンネル「粗品のロケ」で、シソンヌ長谷川忍氏と菊池氏がMCを務めるフジテレビ系深夜バラエティ『何かオモシロいコトないの?』の切り抜き動画に言及。「俺は芸人至上主義や。芸人がいちばんエラいと思ってる」「お笑い芸人にリスペクトのない奴は警告さしてもらいます。芸人のことナメてる奴は俺は許されへん」と前置きし、「まず、ええ人やねん、あの人」「共演しても、優しくていい男やった」と一旦評価しつつも、菊池氏への批判を開始した。

霜降り明星の粗品氏。自身のYouTubeチャンネルで持論を展開。霜降り明星の粗品氏。自身のYouTubeチャンネルで持論を展開。

問題視したのは、お見送り芸人しんいち氏との絡みで見せた態度にある。粗品氏は、年下で芸人ではない菊池氏がしんいち氏にタメ語でリアクションを取ったこと、さらにシソンヌ長谷川氏がネタ振りをしている流れで、しんいち氏の持ちネタである「好き」に被せるように「何が好き? 何が好き?」と発言したことを挙げた。「他業種は、年上、年下や。それを勘違いして、変に早くに売れてるテレビに出てる、特にタレントは、最近出てきた芸人に対して非常にリスペクトを欠いている」と糾弾。後者の発言を「これ典型的な、まあ中居正広の系譜や」と断じた。

テレビ番組での言動が批判されたtimeleszの菊池風磨氏。テレビ番組での言動が批判されたtimeleszの菊池風磨氏。

さらに粗品氏は、菊池氏が「芸人をスカすことで笑いを取れるから気持ちよくなっている」「いちばん悪やからな、それが」と行為を分析。しんいち氏が「そういうネタなんですよ!」と敬語で返した状況に「おかしないか? これ。ナメんなよ、お笑い芸人を」と怒りを露わにし、「こういうのが目に余ると、木村拓哉リスト入りしてまいますんで、あなたも」と警告した。「木村拓哉リスト」は、粗品氏が過去に木村拓哉氏に挨拶を無視されたと感じ、以降YouTubeで木村氏を頻繁にいじるようになった経緯に由来するとされる。

ネット上の反応と専門家の分析

この粗品氏の今回の発言に対し、X(旧Twitter)上では賛否の声が噴出した。「粗品の言うことも一理ある」という意見もあった一方、「芸歴や年齢を説く一方でさんま氏や長谷川氏を呼び捨てにするのは矛盾」「直接言わずにYouTubeで批判するのは最悪」といった粗品氏への批判や、「菊池風磨のメンタルが心配」といった擁護的な意見が多く見られた。芸能ジャーナリストは、粗品氏の「芸人至上主義」へのこだわりは理解を示しつつも、彼自身の「ひとり賛否」などでのタレントの呼び捨てやいじりといった言動との矛盾が、その主張の説得力を弱めているとの見解を示している。

今回の霜降り明星・粗品氏によるtimelesz菊池風磨氏への批判騒動は、芸能界における世代や立場の異なる人々とのコミュニケーションの難しさ、そして相互リスペクトの重要性を改めて浮き彫りにした出来事と言える。

出典:

  • 霜降り明星 粗品 YouTubeチャンネル
  • フジテレビ系『何かオモシロいコトないの?』
  • X (旧Twitter)
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