タイ空軍は5日、「カミカゼ」と名付けた無人航空機型兵器を自国で開発したと発表しました。タイをめぐってはカンボジアとの対立で緊張が高まっていて、けん制する狙いがあるとみられています。
タイ空軍は5日、「カミカゼ」と名付けた無人航空機型兵器を自国で開発し、試験発射に成功したと発表しました。
タイとカンボジアをめぐっては、国境地帯で今年5月に発生した交戦をきっかけに両国関係が悪化しています。また、タイの首相がカンボジア政府高官と電話で対話した際、軍幹部を“敵”と表現した音声をカンボジア側が流出させ、今月に入って首相が停職になるなど政治的混乱も起きています。
タイ政府は、今回の発表でカンボジアと関連づけた言及は避けていますが、カンボジア側は先月27日、「バンコクまで届く兵器を保有している」という趣旨の発言をしていて、「カミカゼ」の発表はカンボジアをけん制する狙いがあるとみられています。