トランプ米大統領は7日、米軍によるイランの核施設への攻撃を振り返った際、広島と長崎への原爆投下を決断したトルーマン元米大統領に言及し「ある出来事を想起させた。あれが多くの戦闘を止め、今回も多くの戦闘を止めた」などと主張した。トランプ氏は6月にもイランへの攻撃を原爆投下になぞらえており、改めてイラン攻撃の正当性や成果を強調する狙いがあったとみられる。
【写真特集】被爆3日後の惨状生々しく 毎日新聞記者が撮った40枚の写真
トランプ氏はホワイトハウスでイスラエルのネタニヤフ首相と会談した際、報道陣に公開された冒頭でイラン情勢について語った。核施設への攻撃について「何を想起させたかは言いたくはない」としつつ、トルーマン氏の名前を出して「ある出来事を思い起こさせた」と主張した。
米国内では原爆投下が太平洋戦争を終結させたとの主張が根強くある。トランプ氏は6月にオランダ・ハーグで北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長と会談した際にも、イランへの攻撃を原爆投下になぞらえて「本質的に同じことだ」などと述べていた。【ワシントン松井聡】