能登の被災地「許せない」「非常識」 “運の良いことに地震”発言で自民・鶴保氏が被災地市長に「変な言葉になってしまった」


【写真を見る】能登の被災地「許せない」「非常識」 “運の良いことに地震”発言で自民・鶴保氏が被災地市長に「変な言葉になってしまった」

経営するライダーハウスで能登半島地震からの復興を支援するボランティアを受け入れてきた女性は「自分のことしか考えていないと思う。絶対にしてはいけないことで、許せないことだし、人間としても非常識だと思う」と厳しく批判しました。

輪島市の男性は「リップサービスで支援者の前で言ったと思うが、現状を知らないで言ったと思うので、かわいそうな人だなと。怒りというか、いろいろな議員の発言が怒りを通り越してあきれる」と話していました。

自宅が被災し、現在は家族と3人で仮設住宅で暮らす石川県能登町の女性は「この間、自民党の候補が来た」と驚いたようすでした。石川県外の議員の発言だと記者が伝えると「そうなんでしょうね」と話し、「がっかりします」と落胆していました。

■輪島市長「電話あった」鶴保氏“変な言葉になった”

また輪島市の坂口茂市長は、自身の携帯電話に鶴保氏から9日正午ごろに電話があり「2拠点の話のタイミングで変な言葉になってしまった。大変申し訳ない」と謝罪を受けたことを明らかにしました。

■「到底容認できない」石川県知事「やむを得ず二地域居住している」

石川県の馳浩知事は、文書でコメントを発表し「鶴保議員の発言は、県民の心を深く傷つけるものであり、被災県の知事として到底容認できない。鶴保議員には、昨年の震災以来、多くの方々がやむを得ず二地域居住を余儀なくされているという現状を深く理解していただき、そうした被災者の方々に対する二地域居住への支援にしっかりと取り組んでいただきたい」としました。

自民党和歌山県選挙区選出の鶴保庸介参院予算委員長は8日、和歌山市で開かれた集会で、2つの地域を拠点に暮らす二地域居住をめぐって「運の良いことに能登で地震があったでしょ。緊急避難的ですけども、金沢にいても、輪島の住民票が取れるようになっていったんですよ」と述べました。鶴保氏は8日深夜に発言を撤回し、9日午前に開いた会見で「被災者への配慮が足りなかった」と謝罪しました。

北陸放送



Source link