梅雨前線が約2週間ぶりに日本列島へ 南岸低気圧の可能性も 大雨・雷雨に警戒

今日9日(水)は、約2週間ぶりに梅雨前線が東北付近に延び、日本列島付近に影響が出始めています。この先は前線や湿った空気の影響で、梅雨が明けている地域でもや曇りの日が多くなるでしょう。大気の状態も不安定になるため、局地的な大雨雷雨になることもありそうです。

約2週間ぶりに日本列島へ南下する梅雨前線を示す気象図約2週間ぶりに日本列島へ南下する梅雨前線を示す気象図

約2週間ぶりに梅雨前線が復活、影響拡大

今日9日(水)は、千島の東を進む低気圧から延びる前線(梅雨前線)が三陸沖から東北地方にかかっています。日本列島が梅雨前線の影響をうけるのは約2週間ぶりとなります。

東北付近に停滞し日本に影響を及ぼし始めた梅雨前線と気圧配置の天気図東北付近に停滞し日本に影響を及ぼし始めた梅雨前線と気圧配置の天気図

これまで高気圧に覆われていた日本列島も、気圧配置が変わり、梅雨前線湿った空気低気圧熱帯低気圧台風を含む)の影響を受けることが多くなりそうです。これまでに比べ曇りやの日が増え、雷雨雨脚の強まる地域もあるでしょう。大雨による土砂災害低い土地の浸水河川の増水などにご注意ください。

これからの天気:梅雨空と雷雨に注意

この先は、梅雨前線湿った空気によって、大気の状態が不安定になり、12日(土)ごろにかけては、所々で雨雲や雷雲が湧く見込みです。

湿った空気の影響で大気の状態が不安定になる今後の天気見通しを示す図湿った空気の影響で大気の状態が不安定になる今後の天気見通しを示す図

九州から東海にかけては強い日差しは届くものの、急に天気が崩れることがあります。短い時間で雷を伴った大雨になることもあるでしょう。関東甲信や東北の太平洋側は北東から比較的涼しい風が流れ込み、猛烈な暑さは収まる見通しです。ただ、これらの地域でもが降りやすく雨脚が強まることはありますので、ご注意ください。

13日(日)以降も、湿った空気が流れ込みやすく、北日本を気圧の谷が通過するでしょう。まだ進路は定まっていませんが東シナ海付近に発生する見通しの低気圧が本州南岸付近を通過する可能性もあります。九州から関東甲信や東北にかけての太平洋側では、まとまった雨になる所もありそうです。少し先のことなので、今後の情報にはご注意ください。

大雨に備える3つのポイント

大雨が予想される場合、災害による被害を少しでも小さくしたいものです。そのために、あらかじめ備えておいていただきたいことは、以下の3つです。

大雨による災害に備えるための避難場所確認、非常用品、側溝清掃のイラスト大雨による災害に備えるための避難場所確認、非常用品、側溝清掃のイラスト

  1. 避難場所や避難経路の確認をしておきましょう。複数の避難場所や避難経路を確認しておくことが大切です。斜面の近くは通らないようにするなど、浸水土砂災害の危険性が高い場所を避難経路に選ぶのは、避けてください。確認した避難場所や避難経路の情報は、家族で共有しておきましょう。

  2. 非常用品の準備をしておきましょう。非常用の持ち出し品は、リュックなど両手が使えるものに入れて、すぐに持ち出せる所においてください。避難時に履く靴は、スニーカーなど、底が厚く、歩きやすい靴を用意するのが安全です。また、水道や電気など、ライフラインが止まった時に備えて、食料も用意してください。

  3. 側溝などの掃除をして、水はけを良くしておきましょう。砂利や落ち葉、ゴミなどが詰まっていないかも、確認しておいてください。

いずれも、大雨になる前に、なるべく早い段階で備えるよう、心がけてください。

約2週間ぶりに梅雨前線が日本に影響を及ぼし始め、今後、大雨雷雨に注意が必要です。土砂災害浸水河川増水警戒し、最新の気象情報を確認して災害への事前の備えをしっかりと行ってください。

Source: https://news.yahoo.co.jp/articles/63bdad86bb40f2499af312728d47e31b266cce3a