キーウ(CNN) ロシアは10日未明、ウクライナの首都キーウへの大規模な空爆を開始した。ウクライナに対する猛烈な攻撃は2夜連続。戦争が3年以上続く中で、ロシアは爆撃を強化している。
キーウ当局によると、複数のドローン(無人機)と巡航ミサイルが使用されたこの攻撃で、少なくとも2人が死亡、10人以上が負傷した。
キーウで空爆の様子を撮影していたCNN取材班によると、大規模な爆発が夜空を照らしたという。煙が空気を満たし、焦げた臭いが漂い、市内中心部の視界を遮った。
この攻撃は、ロシアが本格的な侵攻開始以来最大規模のドローン攻撃を実施した翌日の夜に行われた。ウクライナ当局によると、この攻撃では728機のドローンと13発のミサイルが発射され、少なくとも1人が死亡した。
10日未明の被害は甚大だった模様だ。
キーウ当局によると、市内の家屋、居住用ビル、車両、倉庫、オフィスなどの建物が被害を受け、火災が発生した。キーウ市のクリチコ市長は、この攻撃で医療クリニックがほぼ完全に破壊されたと述べた。
ロシアはここ数週間、ウクライナへの空爆を大幅に強化しており、ほぼ毎晩数百機のドローンとミサイルを使った空爆を行っている。