防衛省は10日、航空自衛隊機が複数回にわたり、東シナ海上空で中国の戦闘機に異常接近されたと発表した。日中間では6月にも、太平洋上空で自衛隊機が中国軍機に異常接近される事案が発生していた。
【写真】防衛省=2025年4月9日午後1時59分、東京都新宿区、朝日新聞社ヘリから、筋野健太撮影
岩屋毅外相はマレーシアで10日にあった日中外相会談で、日本周辺の海空域の情勢が悪化していることへの深刻な懸念を表明し、対応を強く求めたという。
防衛省によると、航空自衛隊のYS11EB情報収集機が東シナ海の公海上空を飛行していた9日と10日、中国軍のJH7戦闘爆撃機がそれぞれ異常接近してきた。最接近時には水平距離約30メートル、垂直距離約60メートルまで近づいたという。
朝日新聞社