4年で700万円貯めた共働き夫婦に学ぶ 家計管理の秘訣とルール

共働き世帯にとって、夫婦間の家計分担は常に課題となる問題です。費用項目の分け方、貯金の管理方法など、それぞれの家庭で試行錯誤が続けられています。今回は、ブログで家計や貯蓄のリアルを発信している医療従事者のネモさん夫妻の事例をご紹介します。ネモさんは貯金50万円弱から4年で700万円を貯めたといいます。その独自の家計管理方法と成功の秘訣を探ります。

夫婦で実践する家計管理3つのルール

ネモさん夫妻は、家計管理において以下の3つの明確なルールを設けています。

  1. 生活費は完全折半。支払った方が相手に半額を請求する形式をとる。
  2. 生活費の支出は毎月夫婦で一緒に確認し、精算を行う。
  3. 個人的な支出については、相手に請求しない限り使途や金額について問わない。

これらのルールにより、互いの自由になるお金(裁量分)を確保しつつ、平等性を感じられる家計運営が実現できているとネモさんは語っています。

貯金50万円から700万円への道のり

関西在住のネモさん(35歳)は、同じ医療従事者の夫(40歳)、小学1年生の長女との3人暮らしです。現在はフルタイム勤務ですが、長女との時間を増やすため、将来的にパート勤務への移行を目指しており、そのための貯蓄に励んでいます。

2018年に長女が誕生し、翌年には手狭になった家を建て替え、住宅ローンを組みました。さらに外構工事、家具・家電のグレードアップ、新車購入と大きな出費が続き、2021年には貯蓄が50万円を切るまでに減少しました。しかし、そこからわずか4年で、パート移行を目指す貯蓄と個人資産への投資を合わせた合計額を700万円台(2025年6月末時点)まで増やしました。出産半年後にはフルタイム勤務に復帰し、節約にも力を入れた結果です。

共働き夫婦の家計管理と貯蓄計画。資産形成の様子を表すイメージ写真。共働き夫婦の家計管理と貯蓄計画。資産形成の様子を表すイメージ写真。

現在の世帯収入と家計の状況

現在のネモさん夫妻の世帯年収は約950万円です。手取り月収は夫が約32万円、ネモさんが約22万円、ボーナスは夫婦合わせて年間約140万〜150万円ほどとなっています。

ネモさんは、地方においては比較的多めの世帯収入かもしれないとしつつも、「それほど余裕があるわけではありません」と述べています。夫婦間での具体的な支出分担や家計管理の詳細は、公開されている収支グラフなどでより深く理解することができます。

ネモさん夫妻の事例は、共働き世帯が直面する家計管理の課題に対し、明確なルール設定と夫婦間の協力を通じて具体的な貯蓄目標を達成できることを示しています。特に「生活費の折半・精算」と「個人的支出の自由」というバランスの取れたアプローチは、互いの納得感を得ながら資産を築く上で参考になるでしょう。

参考:Yahoo!ニュース (東洋経済オンライン) https://news.yahoo.co.jp/articles/8e9ffe067b2b392a3a8ed062e38b1d839ff6c90a