2025年の夏のボーナスは、過去最高となる見込みです。経団連が発表した第1回集計によると、大企業の平均妥結額は99万848円となり、前年比4.37%増を記録。比較可能な1981年以降で最高額を更新しました。好調な企業業績と物価高を受けた賃上げの流れが背景にあります。
ボーナスを期待して働く人々のイメージ
今回の第1回集計は、18業種107社を対象に行われました。この段階で夏のボーナスが前年を上回るのは、これで4年連続となります。
大手企業の夏季ボーナス額の推移を示すグラフ
業種別の妥結状況
製造業93社の平均は103万5889円で、前年の100万円超えからさらに増加しました。全18業種中13業種で前年比プラスを記録。特に、化学は28.99%増の105万414円と大幅な伸びを示しました。非鉄・金属(90万9071円)、造船(118万4644円)も10%を超える伸び率となっています。一方、紙・パルプ、鉄鋼、自動車、運輸、情報通信の5業種は前年比マイナスとなりました。
調査対象と注意点
本調査の対象は、従業員500人以上の主要22業種大手244社です。ただし、今回の第1回集計に回答した企業は107社であり、年によって顔ぶれが異なるため、過年度の第1回集計や最終集計結果との単純な比較はできません。また、例年、最終集計(8月上旬頃公表予定)では、第1回集計よりも妥結額が低くなる傾向が見られます。
今回の集計は速報値ですが、大企業を中心に2025年夏のボーナスが大幅に増加し、過去最高水準に達している現状を示しています。
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