かつてアジア全域で絶大な人気を博した台湾の男性アイドルグループF4が、12年ぶりにメンバー全員でステージに姿を見せました。人気ロックバンド、メイデイ(五月天)が台北ドームで開催したコンサートにサプライズゲストとして登場し、往年の名曲「流星雨」などを披露。待ちわびた多くのファンを熱狂させました。
F4、日本でも一世を風靡した軌跡
F4は、日本の漫画「花より男子」を原作とした2001年の台湾ドラマ「流星花園」出演者で結成。言承旭(ジェリー・イェン)、周渝民(ヴィック・チョウ)、呉建豪(ヴァネス・ウー)、朱孝天(ケン・チュウ)の4人組としてアジアで絶大な人気を博し、2008年には日本の日本武道館でも公演を行うなど、日本でも広く知られる存在となりました。しかし、近年はソロ活動が中心となり、4人揃っての公式な活動は2013年に中国のテレビ番組に出演して以来途絶えていました。
台北ドームに響いた「流星雨」
今回の12年ぶりの再結集は、台北ドームでのメイデイ公演で実現。コンサート中盤、メイデイのボーカル、アシンの呼びかけでステージに登場し、メイデイと共に代表曲「流星雨」を熱唱しました。アシンは、今回の共演実現には「2年の時間」がかかったと明かし、周到な準備の末にサプライズが実現したことを示唆しました。
メイデイの台北ドーム公演で12年ぶりに再集結したF4の4人。(左から)呉建豪、周渝民、言承旭、朱孝天が「流星雨」を熱唱する様子。
メンバーとメイデイが語る再会の感動
奇跡的なステージを終え、メンバーはそれぞれに感動を語りました。言承旭は「夢を見ているよう、想像できなかった」と語り、呉建豪は「メイデイに感謝している」と述べました。
アシンは1曲だけで終わらせるのは惜しいとし、さらにメイデイの楽曲「笑忘歌」をF4と共に披露。パフォーマンス中、周渝民と呉建豪が言承旭のヘッドセットを直す自然な一幕も見られ、これを見たアシンは「これまでいろいろあったけど、2025年の今となっては大したことではなかったみたい」と感慨深げにコメントしました。
かつてのアジアを席巻したF4の12年ぶりの再会は、多くのファンに感動を与え、彼らの根強い人気と特別な存在感を改めて印象付けた出来事となりました。
※本記事は台湾現地メディアの報道に基づいています。