「外で食事する時は必ず残しなさい。全部食べると家で食べさせてもらっていない子のように見えるから」――。韓国のオンラインコミュニティで最近、ある娘が投稿した母親の奇妙な“謎ルール”が注目を集めている。学校で「きれいに食べるのが礼儀」と教わった娘は、この母親の教えに困惑し、「もう口論も疲れた」と明かしている。
母親は、食事をごちそうされた際に完食すると「その家は母親がご飯を作らないから、おごりだとガツガツ食べる、と陰口をたたかれる」と主張する。「全部食べると育ちが悪く見える」「物乞いみたいに思われる」という言葉で娘に徹底させているという。
韓国のオンラインコミュニティに投稿された、母親の奇妙な食事ルールに関する娘の訴えを伝える記事の画像
この母親は、食事のルール以外でも見栄っ張りな一面を見せる。知人には「江南(カンナム)の高級マンションに住んでいる」とうそをつき、娘にも「住所を聞かれたら江南に住んでいると言え」と強要しているという。さらに、娘が小学2年の頃、自己紹介欄の「好きな食べ物」に「ヤンニョムチキン」「そぼろパン」「いちご」と書いたところ、母親から「そんな安っぽい食べ物は消して“ステーキ”“寿司”“刺し身”に書き直せ」と命じられたエピソードも明かされた。
娘の投稿に対し、ネットユーザーからは様々な反応が寄せられた。「自分は50代だけど親から“食べ物は残すな”と教育された」「80代の父も昔から“食べ物は大切に”と教えてくれた。投稿者の母親はいったい何歳なんだ?」といった声が相次ぎ、母親の教えが韓国の一般的な価値観や伝統的な「食べ物を大切にする」という考え方と大きくかけ離れていることへの驚きや疑問が示された。
この母親の特異な教えと、それに対するネット上の声は、韓国社会の世代間の価値観の相違や、体裁を過度に気にする一部の人々の傾向を浮き彫りにした。伝統的な「食べ物を大切に」という価値観と異なるこの一件は、韓国社会で議論を呼んでいる。
引用元:KOREA WAVE/AFPBB News
記事リンク:https://news.yahoo.co.jp/articles/d61cceabc877bd8af8d13a3c0b00b7c5abc4dcb9