【ワシントン=田中宏幸】米国のトランプ大統領は13日、日本との関税交渉を巡り「彼ら(日本)は急速に方針を変えつつある」と述べた。具体的な内容には言及しなかったが、日本側が合意に向けて譲歩することを示唆した可能性がある。
ワシントン郊外アンドルーズ空軍基地で記者団に語った。「EU(欧州連合)は交渉の中で自らを開放したいと考えているが、日本が自国(市場)を開放する意向ははるかに少ない。彼らは我々の車や農業製品をほとんど輸入しない」とも語り、不満をにじませた。
日米交渉は、これまで7回にわたる閣僚級協議を経ても自動車関税などの扱いで溝が埋まらず、合意に至っていない。トランプ氏は今月7日、日本に8月1日から25%の関税を課すと表明。EUやカナダ、ブラジルなども含め、計25か国・地域に書簡で関税率を通告している。