米東部ニューヨーク州とニュージャージー州で14日夜、豪雨により鉄砲水が発生し、これまでに2人の死亡が確認されました。この状況を受け、ニュージャージー州のフィル・マーフィー知事は非常事態宣言を発令しました。両州の一部地域は大規模に浸水し、多数の車両が立ち往生、救助活動が行われました。
豪雨被害の詳細と都市機能への影響
ニュージャージー州プレインフィールドでは15日、車が洪水に流され2人が死亡しました。米国立気象局(NWS)は、暴風雨が15日も米北東部やフロリダ州、中西部で洪水を引き起こす恐れがあると予報。同州の主要道路は15日朝に閉鎖され、ニューヨーク市とニュージャージー州の地下鉄では遅延が発生しました。ニュージャージー州では15日夕に数時間で150ミリ超の雨が降り、ニューアーク・リバティー国際空港では旅客機の遅延や欠航が相次ぎました。BBC提携のCBSニュースによると、ニュージャージー州スコッチ・プレインズでは人々が救助され、ロープで車から男性を救い出す場面も見られました。
ニューヨーク市で豪雨により浸水した地下鉄駅構内。激しい鉄砲水が流れ込む様子を示す
ニューヨーク市では14日夜、市内南部の地下鉄駅に水が流れ込み、車両内も浸水しました。乗客は座席に膝をついて水から逃れています。同市では30分で50ミリの雨が降り、1時間あたりの降雨量は過去80年以上で2番目の多さでした。ヴァージニア州の一部も洪水に見舞われ、NWSによるとコロニアルハイツとピータースバーグの2都市は「壊滅的な」被害のリスクに直面しています。NWSニューヨーク支部は、最も激しい雨は東へ移動し弱まっているものの、多数の道路が封鎖されているため注意を呼びかけています。
近年の米国における豪雨災害
アメリカでは今月4日未明にもテキサス州が豪雨に見舞われ、鉄砲水により130人以上が死亡、多数が行方不明となるなど、甚大な被害が発生したばかりです。
まとめ
米東部を襲った記録的な豪雨は、ニューヨーク州とニュージャージー州で甚大な被害と死者をもたらし、非常事態宣言が発令されました。交通機関への影響も広範囲に及び、住民は引き続き最新情報への注意が求められます。
参考文献
- BBC News (英語記事 Two dead after flash flooding in New Jersey and New York City)
- Yahoo!ニュース (https://news.yahoo.co.jp/articles/1c5c47663d8ef22f4825d89d51c3546b4633bc2c)