1匹5万円の「秋の味覚」サンマ、3年ぶり水揚げで初競り史上最高値更新!

北海道釧路町で3年ぶりに水揚げされた「秋の味覚」サンマが、初競り史上最高値を記録し、大きな話題となっています。1匹5万円という驚きの価格にもかかわらず、瞬く間に完売。中には妻の誕生日プレゼントとして40万円分のサンマを購入した男性も現れ、その愛情が注目を集めています。

3年ぶり水揚げの「秋の味覚」サンマ、記録的な高値に

長らく不漁が続いていた流し網漁のサンマが、3年ぶりに北海道沖で水揚げされました。これはサンマファンにとって待望のニュースであり、「今年のサンマはサイズが大きく、太さもあって脂も乗っていそう」と、マルサ笹谷商店の笹谷剛社長もその品質を高く評価しています。

北海道釧路町で行われた今年の初競りでは、これまでの最高値を大幅に上回るご祝儀価格、1キロあたり25万円で落札されるという歴史的な瞬間を迎えました。この記録的な高値は、サンマの希少性と品質の高さを物語っています。

北海道釧路で水揚げされたばかりの脂の乗った新鮮な初サンマ北海道釧路で水揚げされたばかりの脂の乗った新鮮な初サンマ

1匹5万円の初サンマ、即完売の驚き

この高値で落札された初サンマは、早速鮮魚店に並びました。店頭での価格は、なんと1匹5万円。常識破りの値段にもかかわらず、用意された10匹の初サンマは、わずか30分と経たないうちに完売してしまいました。これは、いかに多くの人々がこの「秋の味覚」を待ち望んでいたかを如実に示しています。

妻への愛を込めて40万円の「光り物」を贈呈

初サンマを買い求めた人々の中には、ひときわ目を引く購入者がいました。釧路市で会社を経営する若山敏次さんです。若山さんは、妻の聖子さんの誕生日を祝うため、この高価な初サンマをなんと8匹も購入。総額40万円という、まさに「ギネスブック並の値段」に、若山さん自身も驚きを隠せませんでした。

その日の夕食では、購入したばかりのサンマの刺し身が聖子さんにプレゼントされました。高価なサンマを前に、聖子さんは「おいしいです。皆と一緒に食べられて幸せです」と満面の笑み。敏次さんは「ダイヤモンド買ってやれないから」と冗談めかしましたが、聖子さんは「サンマで」と応え、従業員からも「光り物だから」という粋な言葉が飛び交いました。

40万円の初サンマの刺し身を家族で囲む若山さん夫妻40万円の初サンマの刺し身を家族で囲む若山さん夫妻

今回の記録的なサンマの高値は、不漁が続く現状を浮き彫りにする一方で、日本の食文化におけるサンマの価値、そして何より人々の「秋の味覚」への強い思いと、家族への深い愛情を示しています。食卓を彩るサンマが、これからも多くの人々に喜びと幸せを届けてくれることを願わずにはいられません。