6月下旬に放送された人気番組『ダウンタウンDX』(読売テレビ・日本テレビ系)の最終回が、ダウンタウンの二人の姿が見られないまま32年の歴史に幕を下ろしたことで大きな話題を呼びました。3月から約2ヶ月間の休養を経て、浜田雅功氏は『DX』以外の番組には既に復帰し、以前と変わらないテンションで視聴者に笑いを届けています。しかし、相方の松本人志氏については、芸能活動の再開が依然として実現できていない状況が続いており、その動向に注目が集まっています。
松本人志の復帰とネット配信の報道
ダウンタウンとしての今後の活動に関して、かねてよりネット配信サービス『ダウンタウンチャンネル(仮)』の開始が報じられています。『女性セブンプラス』が6月24日に配信した記事では、「始動は今秋になる」と伝えられていますが、その真偽のほどはまだはっきりしていません。この「配信での復活」という形式については、復帰を素直に喜び歓迎する声がある一方で、「テレビはもうオワコン」「ネット主軸でいい」と肯定的に捉える意見、「ネット落ち」と冷笑的に見る意見など、様々な見解が見られます。
ダウンタウンの松本人志と浜田雅功が共演する様子。松本人志の芸能活動再開とネット配信について注目が集まっている。
テレビとネット、異なる復帰の道筋の背景
テレビからネットへと活動の主軸を移行させた芸能人は少なくありません。その中には、トラブルやスキャンダルによって活動を自粛した後、テレビへの復帰が叶わず、まずはネットからという、松本人志氏に近いケースも珍しくありません。漠然と受け入れられてきたこの状況ですが、冷静に考えてみれば、「なぜテレビは出演できないのに、ネットなら問題ないのか」という素朴な疑問が浮かびます。テレビではスポンサーの問題がよく指摘されますが、ネット配信サービスも広告収入に依存しているケースが多いにもかかわらず、なぜネットのスポンサーは許容するのか、その違いの背景には複雑な要因があると考えられます。
松本人志氏のケースは、メディアの形態が多様化し、テレビとネットの役割や倫理観、そしてスポンサーシップの構造が変化している現代において、芸能人の復帰と活動再開の新たな道筋を示唆していると言えるでしょう。
参考文献: