インターネット掲示板「2ちゃんねる」開設者として知られる西村博之氏(通称ひろゆき)が、16日に配信されたABEMA『Abema Prime』に生出演し、参議院選挙(20日投開票)東京選挙区の立候補者たちに対し、番組での「ルール違反」を厳しく指摘した。特に、定められた時間を大幅に超過した候補者らを名指しで批判したことは、有権者の間で波紋を呼んでいる。
西村博之氏(ひろゆき)がABEMA『Abema Prime』出演時に参院選候補者の時間超過について語る様子。
『Abema Prime』参院選特別企画:多人数参加の背景
今回の『Abema Prime』では、7議席を争う参院選東京選挙区から32人の候補者のうち、25人がスタジオまたはリモートで参加する異例の企画が実施された。番組冒頭、ひろゆき氏は人数の多さに「すげえ人数が来るから、自己紹介だけで終わっちゃうんじゃないか」と笑いを交えてツッコミを入れた。
進行側の懸念と候補者の時間超過
候補者たちが政策アピールを行った後、進行役の平石直之アナウンサーは、「お一人20秒から30秒でとお願いしたのですが、ほとんどの方が30秒を超える展開になった」と説明。平石アナは、最初の方が長く話すと後が短くなり不公平になるため、あえて何も言及しなかったと補足した。
ひろゆき氏による「ルールを守れない人たち」の名指し
平石アナの説明を受け、ひろゆき氏は「多分これまでの人数がいたらルールを守らなきゃいけないよね、というので」と前置きし、具体的な候補者名を挙げた。「45秒以上しゃべった方…奥村政佳さん、小坂英二さん、福村康広さん、市川たけしまさん、増田昇さん、石丸幸人さん。この人たちはルールが守れない人たちだと僕は思いました」と述べ、スタジオは笑いに包まれた。
出演・欠席候補者一覧
番組に出演し挨拶を行った候補者は以下の通り(敬称略):れいわ新選組 山本譲司、無所属 吉永藍、無所属 土居賢真、社民党 西美友加、日本保守党 小坂英二、チームみらい 峰島侑也、自民党 武見敬三、立憲民主党 奥村政佳、国民民主党 牛田茉友、世界平和党 福村康廣、新党やまと 渋谷莉孔、国民民主党 奥村祥大、再生の道 吉田綾、自民党 鈴木大地、無所属 吉澤恵理、日本改革党 市川たけしま、公明党 川村雄大、日本維新の会 音喜多駿、無所属 平野雨龍、無所属 山尾志桜里、日本誠真会 千葉均、無所属 増田昇、無所属連合 辻健太郎、NHK党 石丸幸人、無所属 高橋健司。
一方、欠席者のうち、共産党の吉良よし子氏、参政党さや氏はVTRでメッセージを寄せた。日本改革党の藤川広明氏、みんなでつくる党の酒井智浩氏、核融合党の桑島康文氏、立憲民主党の塩村文夏氏、西郷党の早川幹夫氏は不在で、司会からプロフィルが紹介された。
ひろゆき氏の発言は、単なる時間超過の指摘に留まらず、政治家として求められる基本的な「ルール順守」の姿勢に一石を投じるものとなった。激しい選挙戦の最中、候補者個々の行動が有権者の目にどう映るか、改めて問われる機会と言えるだろう。
参照元:Yahoo!ニュース(提供:日刊スポーツ) – ひろゆき氏「この人たちはルール守れない」参院選候補者6人名指し…アベプラ生出演 (2024年7月17日)