九州地方中心に高濃度PM2.5観測 新燃岳などの火山から放出された火山ガスが原因か 長崎大学の研究グループ


九州地方では先月末から、さらに中国・四国・近畿・東海・関東地方では今月4日から9日ごろにかけて、一立方メートルあたり50マイクログラムを超える比較的濃度の高いPM2.5が観測されています。

長崎大学の研究グループが調査したところ、長崎県内で高濃度のPM2.5が観測された期間には、PM2.5の濃度上昇とともに火山ガスの1つである二酸化硫黄の濃度も上昇していたということです。

この二酸化硫黄は噴火が続いている霧島連山の新燃岳から流れてきたとみられ、二酸化硫黄などの火山ガスが強い日射で化学反応をおこしてPM2.5を生成させ大気中のPM2.5の濃度が上昇したとみられるということです。

長崎大学の中山智喜准教授は「火山から離れた地域でもPM2.5の濃度が高くなることがあるため呼吸器等に既往症を持っている人は特に注意してほしい」と話しています。



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