STARTO ENTERTAINMENT新社長に鈴木克明氏就任:福田淳氏の退任とフジテレビ出身トップの課題

7月16日、『女性セブンプラス』が永瀬廉(26)と浜辺美波(24)の“お泊り愛”を報じた。9日にはWEST.中間淳太(37)とダンサー林祐衣(31)の交際も報じられ、STARTO ENTERTAINMENT所属タレントの熱愛報道が相次ぐ。そんなSTARTO社は6月27日、福田淳氏(59)から鈴木克明氏(66)へ社長が交代したばかりだった。

STARTO ENTERTAINMENTの新社長に就任した鈴木克明氏STARTO ENTERTAINMENTの新社長に就任した鈴木克明氏

福田淳前社長「やりきった」退任の背景

音楽関係者によると、STARTO社は2023年10月設立と共に福田淳氏が社長に就任したが、長期的に務めるつもりはなかったという。「自分は経営のプロだが芸能のプロではない」と語り、旧ジャニーズ事務所の創業者による性加害問題で影響を受けたタレントたちが、騒動前と同じように活動できるよう戻すことが責務だったという。株式会社の取締役任期が一般的に2年であることから、「2年の間に立て直す」ことを目標とし、退任に際し周囲に「やりきった」と話したとされる。

新社長・鈴木克明氏の輝かしい経歴と人脈

福田氏からバトンを託された鈴木克明氏とはいかなる人物か。テレビ局関係者によると、1981年フジテレビ入社後、1994年にフジテレビの看板番組『めざましテレビ』初代プロデューサーとして立ち上げに貢献した。2007年には編成制作局長に就任し、専務取締役、親会社のフジ・メディア・ホールディングス(FMH)取締役を歴任。2017年にはフジテレビ系列のテレビ西日本代表取締役社長を務め、2021年退任後は相談役となった。さらに、旧ジャニーズ事務所名誉会長の故・藤島メリー泰子(メリー喜多川)氏とは直接電話でやり取りする関係だったという。

就任挨拶での「お騒がせ」発言が波紋呼ぶ

鈴木新社長は7月3日に就任挨拶を行ったが、その冒頭で笑みを浮かべ「お騒がせしている局からまいりました」と自己紹介したという。この発言に対し、鈴木氏の笑顔とは裏腹に周囲は困惑、沈黙し、気まずい空気が流れたと音楽関係者は語る。フジテレビは近年、中居正広氏(52)と元アナウンサー女性とのトラブルや、オンラインカジノで賭けを行い常習賭博容疑で社員が逮捕されるなど問題が続き、企業文化の変革が求められている。和やかな挨拶を意図したのだろうが、“古巣イジリ”には早すぎたのかもしれない。

STARTO社の未来と新体制への期待

旧ジャニーズ事務所の性加害問題からの再建という重責を担うSTARTO ENTERTAINMENT。福田前社長が一定の基盤を築いた後、鈴木新社長にバトンが渡された。鈴木氏の長年のメディア業界での経験と要職を歴任してきた手腕は、同社の今後の事業展開や企業イメージの再構築において大きな期待が寄せられる。しかし、就任挨拶でのエピソードが示すように、新社長にはコミュニケーションのあり方や、旧態依然とした業界体質からの脱却といった課題も横たわる。タレントの熱愛報道が相次ぐ中、組織の信頼性と透明性をいかに高め、「覚醒」へと導くのか、新体制の手腕が今まさに問われている。

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