光州で猛烈な雨、河川氾濫の懸念で住民避難指示と主要道路遮断

17日、韓国南部の光州広域市および全羅南道地域は、時間あたり最高86ミリという記録的な大雨に見舞われ、深刻な冠水被害が発生しました。特に光州市西区良洞の覆蓋商店街前では、増水した光州川の泥水が橋の欄干の1メートル下まで迫り、川の氾濫が懸念される緊迫した状況となりました。

各自治体による緊急避難命令の発令

光州川の氾濫の可能性が浮上したことを受け、各自治体は住民の安全確保のため、迅速に避難命令を発令し、被害軽減に全力を挙げました。

  • 光州市東区: 同日午後3時40分、所台川の氾濫の恐れがあるとして、所台、竜山、雲林洞の住民に避難命令を出しました。
  • 光州市北区: 午後5時14分頃には石谷川の氾濫が懸念され、花岩洞一帯の住民に対し東小学校の避難施設への移動を指示。さらに午後6時7分頃には瑞坊川付近の住民に竜鳳小学校へ、6時19分には文興聖堂周辺の住民に文興中央小学校への避難をそれぞれ追加で命令しました。
  • 光州市南区: 光州川の氾濫の恐れがあるとして、避難命令が発令された際には陽林洞、西洞、亀洞、社洞、芳林洞の住民に対し、鶴崗小学校、大成小学校、芳林小学校の講堂などへの即時移動を促す事前案内メールを送信しました。

17日、時間あたり最大86mmの大雨に見舞われた光州光山区の尖端交差点で、広範囲にわたる道路冠水が発生している様子。17日、時間あたり最大86mmの大雨に見舞われた光州光山区の尖端交差点で、広範囲にわたる道路冠水が発生している様子。

湖南高速道路の全面遮断

この猛烈な雨の影響は交通網にも及びました。韓国道路公社は17日午後5時をもって、湖南高速道路の東光州IC~西光州IC間の両方向を全面遮断する措置を取り、安全を確保しました。

まとめ

光州地域を襲った記録的な集中豪雨は、河川の増水による氾濫リスクを高め、広範囲な道路の冠水や交通インフラの麻痺を引き起こしました。各自治体は住民の安全を最優先に考え、迅速な住民避難指示と事前案内メールの発信、そして主要高速道路の遮断といった措置を講じ、これ以上の被害拡大を防ぐための対応に追われています。

参考文献