中国、原発データを公表せず 処理水超えの放射性物質量


 中国政府は処理水放出を受けて停止していた日本産水産物の輸入を再開すると6月に発表したが、処理水放出には依然反対している。中国が処理水を超える放射性物質の放出を国内で容認しながら、処理水を「核汚染水」と呼び放出を批判するのは矛盾するとの指摘があることも公表取りやめの背景にありそうだ。

 中国核能年鑑は中国に立地する原発ごとに前年の運転実績や建設状況に関する政府機関などのデータを業界団体がまとめて編集している。

 24年版年鑑では、各原発が放出した放射性物質量が「国家監督機関が定めた年間上限値を下回り、環境と公衆の健康に影響はなかった」との記述のみで、具体的なデータの記載もなかった。



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