ヨーロッパ・バルカン半島。アルバニアと北マケドニアにまたがるオフリド湖の澄み切った水の中へと潜っていくダイバー。彼らは、スイスとアルバニアの考古学者たちだ。
彼らが発掘しているのは、約8000年前に存在したとされる湖上集落の遺跡。水中には、かつて家屋を支えていたとみられる木製の杭が今も残っている。
映像には、銅で作られた陶器のかけらや家畜の骨など、当時の暮らしを物語る痕跡が慎重に引き上げられる様子が映っている。
「これまではヨーロッパ最古と言われていた湖上集落の遺跡よりも、ここは確実に500年は古い」(ベルン大学 ハフナー教授)
「ここに住んでいた人たちは大量の木を伐採し、設計し、高度な木材建築を行っていた。自然資源の活用法を完璧に理解していたことがわかる」(アルバニア考古学研究所 アナスタシ氏)
発掘チームによると、この集落では数百人が生活していた可能性があるとのこと。発掘作業はすでに5年が経過しているが、いまだ全体のわずか1%程度しか調査が進んでおらず、今後何十年もかかるとみている。(『ABEMAヒルズ』より)
ABEMA TIMES編集部