参議院選挙の情勢調査を手がける報道ベンチャー、JX通信社の米重克洋代表取締役が18日放送のBS-TBS「報道1930」に出演し、今回の参院選で「台風の目」と称される参政党について深く言及しました。同党の急速な支持拡大は、政界に新たな波を投げかけています。
参政党の台頭とその背景
「日本人ファースト」を掲げる参政党は、神谷宗幣代表や一部候補者の発言が物議を醸しつつも、全国各地で支持を急拡大しています。米重氏は、参政党が「内閣不支持の保守層の受け皿」となっていることは間違いないと指摘しました。これは、従来の政党に不満を持つ層が新たな選択肢を求めている現状を浮き彫りにしています。
参院選で注目を集める参政党の神谷宗幣代表
支持層に見られる三つの特徴
米重氏は、参政党に比例投票する層には「反石破(石破茂氏に反発する感情)、親安倍(安倍晋三元首相に親近感を抱く感情)、反民主(旧民主党政権に批判的な感情)」という三つの特徴があると分析しています。これらの要素を持つ有権者は、自民党が石破氏を容認するような状況では投票行動が取りづらく、また立憲民主党や中道色の強い国民民主党も選択肢から外れるため、右派的イデオロギーを明確に打ち出す参政党が唯一の受け皿となる、と説明しました。特に、50代以下の比較的若い世代において、参政党が「新しい右派の受け皿」として非常に重要な役割を担っているとの見方を示し、その躍進の理由を推測しました。
参院選投開票を前に最後の演説を行う参政党・神谷宗幣代表の様子
結論
今回の参議院選挙で顕著な存在感を示している参政党は、米重氏の分析からもわかる通り、特定の政治的志向を持つ保守層、特に若年層の新たな受け皿として台頭しています。「反石破、親安倍、反民主」という三つの要素が絡み合い、既存政党への不満が参政党への支持へと繋がっている構図が明らかになりました。
参考文献
- 米重克洋氏の「報道1930」での発言内容
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