ウクライナがロシアに第3回交渉を提案、今月下旬にも トランプ氏の対露強硬化が後押しか


交渉が実施されれば、6月2日の第2回交渉以来、約2カ月ぶりとなる。第2回交渉では、両国がそれぞれ作成した和平案を交換。相手案を本国に持ち帰って検討した上で、第3回交渉に臨むと取り決められた。

ただ、ロシアの和平案は、ウクライナに東・南部4州の対露割譲や大幅な軍備縮小を求めるなど事実上の「降伏勧告」と呼べる内容で、ウクライナ側は受け入れられないと表明。交渉を中断する可能性も示唆していた。

しかし、ウクライナ和平プロセスでこれまでロシア寄りの姿勢を示してきたトランプ米大統領が今月14日、ウクライナへの追加武器供与を発表するとともに、停戦に動かなければ50日後に制裁関税を課すとロシアに警告。ウクライナは米国の圧力でロシアが譲歩に応じる可能性が生じたとみて、第3回交渉の開催を提案した可能性がある。

一方、ロシアは自身の要求をウクライナが認めない限り停戦には応じないと明言してきた。プーチン露大統領は体面上、米国に屈して妥協したとみなされる事態を避ける必要に迫られており、第3回交渉でロシアが譲歩を示すかは不透明だ。(小野田雄一)



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