希少なケラトサウルスの化石、45億円で落札


【写真特集】化石の頭部の拡大画像(他2枚)

オークション会社のサザビーズは16日に発表した声明で、この希少な恐竜の化石は「これまで見つかった同種の化石の中で、最も状態が良好かつ完全なものの一つ」だと述べている。

当該の標本は、4体中で唯一の幼体の化石。サザビーズ・ニューヨークでの予想落札価格は400万~600万ドルだったが、6人の入札者による6分間の激戦の末、予想の数倍の価格で落札された。

ケラトサウルスは肉食の恐竜で、鼻の上の小さな角、長い歯、そして背中から尾に至る骨質の装甲といった特徴を備える。

サザビーズによると、体高1.9メートル、全長約3.25メートルのこの幼体の化石は139個の骨で構成されており、そのうち57個は「ほぼ完全な状態の見事な頭蓋骨(ずがいこつ)」を構成している。

化石は1996年に米ワイオミング州のボーンキャビン採石場で発見された。年代は約1億5000万年前のジュラ紀後期に遡(さかのぼ)る。

サザビーズによれば、この化石は2000年から24年までユタ州サンクスギビングポイントの古代生命博物館に展示されていたが、科学誌で正式に研究または報告されたことはないという。

「ケラトサウルスの落札者は、化石をいずれかの施設に貸し出す予定だ。これほどの希少性と重要性を有する標本にはそれがふさわしい」と、サザビーズは述べている。



Source link