参院選2025出口調査:自公、過半数届かずか – 野党勢力図に変化の兆し

2025年7月20日に投開票が行われた参議院選挙において、朝日新聞社などが実施した出口調査の推計によると、自民党と公明党からなる与党が、非改選議席を含む定数過半数(125議席)を下回る可能性が高いことが明らかになりました。これは、日本の政治勢力図に新たな変化をもたらす兆候として注目されています。

与党の苦戦と議席推計

今回の出口調査では、与党にとって厳しい結果が示されています。自民党は34議席前後、公明党は7議席前後の獲得にとどまる見込みで、与党全体での獲得議席は40議席台となる可能性が指摘されています。特に、自民党は改選議席の52議席を下回るのが濃厚であり、公明党も改選14議席の確保が難しく、二桁議席に届くかどうかが焦点となっています。この結果は、今後の政局運営に影響を与えることが予想されます。

2025年参院選における与野党の議席推計グラフ2025年参院選における与野党の議席推計グラフ

野党の躍進とその影響

一方で、野党各党は勢いを増しており、日本の政治勢力図に変化の兆しが見られます。参政党と国民民主党はそれぞれ20議席近くを得る勢いを見せています。参政党は改選1議席から選挙区と比例区を合わせて17議席前後の獲得が見込まれ、特に比例区では8議席前後を獲得し、野党で最も多い議席数をうかがう展開です。

立憲民主党(改選22議席)は改選議席の上乗せを目指し、24議席前後の獲得となりそうです。国民民主党(改選4議席)は目標とする「16議席以上」の達成を視野に入れています。日本維新の会(改選5議席)も改選議席数を上回り、7議席前後となる可能性が出ています。共産党(改選7議席)は3議席前後、れいわ新選組(改選2議席)は4議席前後の獲得になる見通しです。さらに、社民党(改選1議席)は1議席、日本保守党(改選議席ゼロ)は2議席をいずれも比例区で獲得する可能性があります。政治団体では、チームみらいが比例区で1議席をほぼ固め、再生の道、NHK党も議席獲得の可能性を残しています。

この度の参議院選挙の出口調査結果は、与党の過半数割れを示唆し、野党の議席獲得が目立つ形となりました。特に参政党や国民民主党の躍進は、今後の国会における与野党の力関係に大きな影響を与えることでしょう。今回の選挙結果は、有権者の政治意識の変化を反映している可能性があり、今後の日本政治の動向を注視する必要があります。

参照元

朝日新聞社 (2025年7月20日). 参院選出口調査で与党過半数下回る公算 参政、国民が躍進の勢い. Yahoo!ニュース.
https://news.yahoo.co.jp/articles/e620ee6a1212f8bf5652f4c0214e15dc45d87265