キスマイ、『音楽の日』で“白マイク”から“黒マイク”へ 中居正広氏との「師弟関係」に終焉か?

7月19日に放送された大型音楽特番『音楽の日』(TBS系)では、多くのアーティストが熱いパフォーマンスを披露しました。かつて総合司会を務めた中居正広氏が“不在”となる中、番組に出演した人気アイドルグループ「Kis-My-Ft2」(以下、キスマイ)のマイクに異変が見られ、ファンや視聴者の間で波紋を呼んでいます。彼らが長年使用してきた、中居氏ゆかりの“白いマイク”ではなく、別のマイクを使用していたことが指摘されており、これは中居氏とキスマイの間に築かれてきた「師弟関係」の新たな局面を示すものとして注目されています。

長年番組を支えた中居正広氏の「不在」

『音楽の日』は2011年に「音楽で日本を元気に」というコンセプトでスタートし、中居正広氏とTBSの安住紳一郎アナウンサーが長年タッグを組んで総合司会を務め、毎年夏の風物詩となっていました。しかし、2024年12月末に元フジテレビの女性アナウンサーに対する性的トラブルが報じられ、年明けに芸能界引退を発表した中居氏は、今回の放送では姿を見せませんでした。代わって、安住アナウンサーと江藤愛アナウンサーの二人が総合司会を担当することとなりました。番組の顔であった中居氏の不在は、番組そのものの雰囲気に大きな変化をもたらしたと言えるでしょう。

能登から届けた「感謝と応援」のパフォーマンス、しかしマイクは…

番組には中居氏の元後輩にあたる6人組アイドルグループ、Kis-My-Ft2も出演しました。彼らは、2024年1月に能登半島地震で甚大な被害を受けた石川県穴水町から生中継で登場。感謝と応援の思いを込めて「Thank youじゃん!」と「AAO」の2曲を歌唱し、被災地の人々と一体となる感動的なパフォーマンスを披露しました。その誠実な姿勢と歌声は多くの人々の心を打ちましたが、一方でSNSでは彼らが使用していたマイクの色に関する疑問の声が相次ぎました。

《キスマイ白マイクじゃないか…》
《キスマイSMAP中居氏から受け継いでいた白いマイク使うの辞めたのかな…。黒いマイクになっていた。キスマイ中居氏との決別したのかな?》
《中居くんから貰った白マイクじゃなかったね》

これらの投稿が示すように、ファンの間ではキスマイのマイクが以前と異なっていることに即座に気づき、その理由について様々な憶測が飛び交いました。

「中居さんからの絆の象徴」だった白いマイク

キスマイが使用するマイクが注目されるのには、明確な理由があります。それは、この白いマイクが中居正広氏ゆかりの特別なアイテムとして知られていたからです。2022年の『WEB女性自身』の記事によれば、中居氏はキスマイが2021年にデビュー10周年を迎えたことを記念し、メンバー全員の名前が入った白いマイクをプレゼントしたと報じられました。以来、この白いマイクはファンの間で、中居氏とキスマイの揺るぎない「絆の象徴」として認識されていました。

実際、中居氏が体調不良で休養していた2022年11月には、キスマイが『ザ少年倶楽部プレミアム』(NHK BSプレミアム)で白いマイクを持って歌唱し、中居氏へのエールを送りました。また、2023年8月にメンバーの北山宏光さんがグループを脱退する直前の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)でも、彼らはこの白いマイクを使用し、ファンを感動させました。しかし、今回の『音楽の日』でキスマイが使っていたのは、慣れ親しんだ白いマイクではなく、黒いマイクだったため、多くの人がその異変に気づいたのです。

Kis-My-Ft2のメンバーがステージでパフォーマンスする様子。今回は中居正広氏からの白いマイクではなく黒いマイクを使用しているのが注目された。Kis-My-Ft2のメンバーがステージでパフォーマンスする様子。今回は中居正広氏からの白いマイクではなく黒いマイクを使用しているのが注目された。

中居正広氏とキスマイの「深い師弟関係」の背景

2011年にCDデビューしたキスマイと中居氏の関係は、芸能界でも特に深いことで知られています。その関係は、2013年に中居氏が当時のグループ後列メンバーであった横尾渉さん、宮田俊哉さん、二階堂高嗣さん、千賀健永さんの4人によるユニット「舞祭組(ブサイク)」を提案したことで、一層強固なものとなりました。このプロデュースにより、キスマイ全体の知名度も飛躍的に向上し、彼らのキャリアにおいて大きな転機となりました。

2016年末のSMAP解散や、その後のジャニーズ事務所(現STARTO ENTERTAINMENT)退所後も、『音楽の日』での中居氏とキスマイの共演は恒例となっており、彼らはまさに「師弟グループ」として見られることが多かったのです。長年にわたり、中居氏の存在はキスマイの活動に大きな影響を与え、ファンにとってもその絆は特別なものでした。

白マイク変更に透ける「変化」の兆し

今回、キスマイが黒いマイクを使って歌唱したことは、長年の「師弟関係」における変化を示唆しているのかもしれません。彼らの能登地方を盛り上げるパフォーマンスは、長らく被災地支援に尽力してきた中居氏の活動を彷彿とさせるものでした。それにもかかわらず、このような公の場で中居氏から贈られた「絆の象徴」である白いマイクとは異なるものを使用したことは、偶然ではないと考えられます。

背景には、中居氏の性的トラブルが世間を大きく騒がせたことが影響しているとの憶測が飛び交っています。ファンの中には、「中居さんのトラブルが大きく世間を騒がせたため、絆の象徴である白いマイクは『テレビでは使いにくくなったのではないか』と感じるファンもいたのだと思われます」という声もあり、特定のアイテムの使用が、世間のイメージや状況に左右されるケースは芸能界では珍しくありません。

長年にわたる中居正広氏とKis-My-Ft2の「師弟関係」が、今回のマイクの色変更によって新たな局面を迎えた可能性は否定できません。芸能界の動向、そして中居氏自身の状況が、彼らの関係性にどのような影響を与えていくのか、今後も注目が集まります。

参考文献