立川志らく氏、参政党「日本人ファースト」議論に持論「誤解されている」

落語家の立川志らく氏が21日、TBS系「ひるおび」に生出演し、先の参議院選挙で注目された参政党と、同党が掲げる「日本人ファースト」というスローガンについて見解を述べ、この言葉がしばしば誤解されている現状を指摘した。

志らく氏はまず「別に私は参政党を支持しているわけではないんだけども」と前置きしつつ、「『日本人ファースト』という言葉がものすごく一人歩きしてしまって」と強調。「『都民ファースト』や『アメリカファースト』と違い、この言葉は時に『差別や排除』と誤解されがちだ」と早口で解説した。

続けて、参政党の真意は「自分たちが豊かにならないと外国の人たちだって豊かにすることができないんだ」という点にあると分析。しかし、世間では「外国の人たちをどんどん差別して排除していこうとしている」という「言葉狩り」に発展しやすいと述べた。

TBS「ひるおび」で参政党について持論を述べる落語家・立川志らく氏TBS「ひるおび」で参政党について持論を述べる落語家・立川志らく氏

それでも参政党が票を得た理由について、志らく氏は「演説を聴いている人々やネットの閲覧者は、彼らが排他的な右翼ではないと理解している。それが票につながったのではないか」と熱弁。支持層はスローガンの表面的な響きを超え、その本質を捉えていたとの見方を示した。

立川志らく氏の指摘は、「日本人ファースト」という言葉の多面的な解釈と、参政党への支持が単純な排外主義ではない、より複雑な国民意識に根ざしている可能性を示唆する洞察に満ちたものだ。

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