人気YouTuber、鬱陵島旅行での「ぼったくり」体験を告白 – 高額・低品質サービスの実態

登録者数54万人を誇る人気旅行系ユーチューバー「クジュン」(30歳、本名キム・ギョンドン)氏が、韓国の鬱陵島(ウルルンド)での旅行中に遭遇した驚くべきサービスの実態を動画で公開し、大きな反響を呼んでいます。動画は公開からわずか2日で再生回数160万回を突破し、多くの視聴者に鬱陵島の観光地の現状を伝える形となりました。

鬱陵島の雄大な自然風景鬱陵島の雄大な自然風景

「法外な価格」と「劣悪な品質」の内訳

クジュン氏の動画では、鬱陵島の飲食店や宿泊施設が提供するサービスの具体的な問題点が次々と明らかになりました。特に視聴者の目を引いたのは、脂身が半分を占めるサムギョプサルと、一杯2万ウォン(約2,100円)という高額なフットサル粥です。クジュン氏はフットサル粥について「味は良いが高い。これが噂の鬱陵島プレミアムか。済州島のアワビ粥でさえ1万3,000ウォンなのに」と驚きを隠しませんでした。

夕食で注文したサムギョプサル(一人前120グラム、1万5,000ウォン)に至っては、その半分以上が脂身という状況でした。ユーチューバーが「脂身はわざとこんなに多くして出すんですか?」と尋ねると、店主は「うちは本土の肉のようにきれいに切り分けず、ざっくり切って出す」と釈明。さらに「初めて来た人は脂身が半分もあると驚くでしょう」という問いには、「うちの脂は他より少ないほう。最初は抵抗があっても焼いて食べればおいしい」と答えたといいます。

鬱陵島の飲食店で提供された脂身の多いサムギョプサル鬱陵島の飲食店で提供された脂身の多いサムギョプサル

期待外れの宿泊体験:エアコン不調と高額料金

飲食店の問題だけでなく、宿泊施設でも同様の不満が噴出しました。クジュン氏は宿泊したホテルについて「夜通しエアコンが効かず、汗だくで寝た。午後7時からエアコンが作動せず、オーナーが見に来たが確認だけして帰ってしまった」と語っています。

さらに、「全国どこでも見たことがない午前10時半チェックアウト、冷蔵庫は常温、なのに料金は9万ウォン(約9,450円)」と不満を述べました。彼は「全国を旅行し、多くのホテルを利用してきたが、この設備なら地方の小都市で6〜7万ウォン程度のレベル。非常に残念だ」と、サービスの品質と価格のミスマッチを指摘。「最後まで謝罪や対応はなかった。部屋を替えるか、ホテル全体の問題なら『暑いなら扇風機でもお持ちしましょうか』と尋ねるべきじゃないのか」と憤りをぶつけました。

鬱陵島観光の現実:期待と懸念の声

最後にクジュン氏は「美しい自然や島民の生活様式を見に来るなら鬱陵島はおすすめ」としつつも、「韓国本土のようなサービスを期待し、または観光客として当然受けてきたサービスを求めるなら、嫌な思い出になるかもしれない」と強調し、観光客への注意を促しました。

この動画に対し、ネットユーザーからは「島でも本土でも観光地のぼったくりがひどい」「家族旅行の計画を変えようかな」「島は強気の商売が多い」など、共感と懸念の声が多数寄せられています。今回のユーチューバーの告白は、鬱陵島に限らず、韓国の観光地全体におけるサービス品質の課題を改めて浮き彫りにする出来事となりました。


参考文献: