BTSら芸能人の航空券情報販売 航空会社社員らを送検=韓国警察


 芸能関係者によると、ソウル警察庁サイバー捜査隊は先ごろ、外資系航空会社社員など3人を情報通信網利用促進および情報保護などに関する法律違反などの容疑でソウル中央地検に送致した。

 警察の捜査の結果、航空会社社員は有名芸能人が搭乗する飛行機の予約情報を違法に取得し、業者に数千万ウォン(1000万ウォンは約110万円)で売り渡した。業者は予約情報をオープンチャットやSNSのダイレクトメッセージ(DM)などを通じて販売した。

 警察は捜査の過程で、この航空会社社員が予約情報を違法に取得した経緯と金融取引の内訳を確保し、利益構造、共犯関係も確認したという。

 これまで韓国芸能界は、芸能人のプライベート情報に該当する飛行機の予約情報流出による被害が大きいと訴えてきた。

 「サセン」と呼ばれる過激なファンが予約情報を購入し、同じ飛行機に乗り込んで芸能人との接触を試みるなど、ストーカーまがいの行動を取った。一部のサセンは購入した予約情報を基に、航空便の予約をキャンセルしたり、座席情報を変更したりして芸能人のスケジュールに支障が生じることもあったという。

 BTSなどを擁する総合エンターテインメント企業、HYBE(ハイブ)は2023年にタスクフォース(TF)を立ち上げ、所属アーティストの航空券情報流出問題に対応してきた。オンライン上で芸能人の航空券に関する情報を取引する多数のSNSアカウントを確認するとともに、その運営者(販売者)の身元を特定できる証拠資料を確保。警察に提出し、告訴した。捜査網を狭めた警察は今年2月から3月にかけて3人の検挙に成功した。

 HYBEは「捜査機関の追加調査と今後進められる司法手続きに積極的に協力する」とし、「アーティストの個人情報を商品化し、取引する犯罪行為に対し、不寛容の原則に基づいて示談などせずに最後まで責任を問い、厳重に対処していく」との立場を示した。

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