今年度で40歳を迎える人気漫才コンビ、金属バットの友保隼平さんと小林圭輔さん。彼らが人生初の人間ドックで、衝撃的な「E」判定という結果を受けたことが話題となっています。一見、健康とはほど遠い生活を送っているように見える二人ですが、彼らなりの「健康法」とは一体どのようなものなのでしょうか。また、多忙な芸人生活の中で、彼らの健康意識や喫煙習慣はどのように変化しているのか、その実態に迫ります。
人間ドックの衝撃結果:友保の脳に「E」判定
先日、YouTube企画で人間ドックを受診した金属バットの二人。その経験は彼らにとって非常に新鮮で、特に小林さんは「シャトルランみたいにあっち行ってこっち行ってってすると思わなかった」と、通常の健康診断とは異なる検査内容に驚きを隠しませんでした。そんな中、友保さんの検査結果からは衝撃的な事実が判明します。なんと、脳の部分において「E」判定が出たのです。友保さん自身は「奇跡の脳みそ以外ノーダメージ」と冗談めかして語りますが、小林さんは「脳って1番怖いけどな」と心配を口にしました。友保さんによると、脳の重要な血管が細いという指摘だったようです。
漫才コンビ金属バットの友保隼平さん(左)と小林圭輔さん(右)が人間ドックの結果について語る様子
芸人たちの間で流行した「スピ水」の効果とは?
「死にたくないですからね」と健康への意識はあると語る友保さん。しかし、具体的な対策については、過去に芸人仲間で一時的に流行したというユニークな「健康法」を挙げました。それは、クエン酸と重曹をジュースに混ぜて飲む、通称「スピ水」と呼ばれるものです。提唱者は先輩芸人で、「これを飲んだら医者がいらない」「身体が良くなる、睡眠の質も良くなる、快便になる、疲れなくなる、老けない、体重が減る、元気になる」といった驚くべき効能が謳われていたそうです。小林さんも「完全に(違法薬物と)そうやん」とツッコミを入れるほど、その効果は信じがたいものでした。しかし、友保さん自身は「スピ水」を試した結果、風邪をひいてしまい、「あきませんでしたね」と苦笑い。後には奥様から、重曹は塩分が多いから危険だと怒られたというエピソードも明かされました。
劇場ごとの「喫煙所」がタバコの本数を左右する?
芸人の間では、タバコを吸う人が少なくありません。金属バットの二人も喫煙者ですが、友保さんは「20本からは数えてないですね」と、その本数については曖昧な回答をします。しかし小林さんは「でも1箱は吸ってないと思います」と補足。彼らの喫煙本数は、なんと「劇場」によって大きく左右されるというのです。例えば、「幕張よしもとイオンモール劇場」では、楽屋から舞台に出るまでの間に喫煙所があり、さらに近くにウォーターサーバーもあるため、「異常にタバコを吸う動線にできている」と友保さんは指摘します。「よしもと漫才劇場」では比較的本数が少ないものの、「イエスシアター」(なんばグランド花月の地下)は喫煙所がないため、一番吸わない場所だと言います。
一方、「祇園花月」は「喫煙所が家」と表現されるほど特殊な環境で、友保さんは「祇園行くときはタバコ2箱持っていく」と語ります。ここには、ティーアップの長谷川さんや笑い飯の西田さんといったベテラン芸人も椅子に座ってゆっくり喫煙するために訪れることがあり、そうなると「無限に吸っちゃう」状態になるそうです。友保さんは飲みに行った日には1日2箱吸うこともあり、ひどい時には「次の日朝起きて口からタバコ出たことありますわ。1本新品が」という衝撃的なエピソードも飛び出しました。
金属バットの二人が語る「健康」と「喫煙」にまつわる話は、彼らの飾らない人柄と、お笑い芸人ならではの独特なライフスタイルを垣間見せるものでした。人間ドックでの「E」判定という結果はあったものの、ユーモアを交えながら語られる彼らの日常は、多くのファンにとって、親しみやすさを感じさせる魅力的な一面と言えるでしょう。