【参院選】山尾志桜里氏が落選 無所属で東京選挙区から出馬も…「中道政治」への思いかなわず


【写真】山尾志桜里氏を囲む聴衆

 多くの応援もむなしく、「中道政治」への思いは破れた。山尾氏は今年5月、ほかの3人の元国会議員とともに国民からの比例代表への擁立が発表されたが、過去の不倫報道に対する批判が集中。6月の出馬会見でも「今、新しく言葉をつむぐことは、ご容赦をいただきたい」と詳細な説明は避けたため、党側は公認内定の見送りを決定。その後離党届を提出し、党と事実上決裂した上で、無所属での立候補に踏み切っていた。

 第一声では「(右でも左でもない)中道の政治をあきらめることがどうしてもできなかった。無所属でも中道政治の実現ができるのか何度も自分で問うたが、無所属だからできると決意できたのでここに立っている」と述べ、「皇室や憲法の問題を選挙でしっかり正面に掲げる政党はほとんどない。どうして政治家は歳費をもらいながら、根っこの問題に向き合わないのか、と思う人はいると思う。私は皇室と憲法の問題をしっかり訴えていきたい」と、女性天皇の容認と憲法9条2項の改正を大きく掲げていた。「基礎票はゼロで難しい戦いと思うが、無所属でしか訴えられない国の政策があり、大事なことを正面からストレートに訴える勝負をしたい」と述べていたが、当選には至らなかった。

 選挙戦では連日7、8カ所で街頭演説を行い、SNSでも演説の様子を配信。最後まで女性天皇の容認や憲法9条2項の改正による自主防衛の必要性を訴え、外国人政策にも積極的に触れながら「中道政治」を掲げていた。思想信条が近い漫画家の小林よしのり氏の応援を何度も受け、無所属となっても注目を集めていた。



Source link