米国のドナルド・トランプ元大統領は22日、2016年の大統領選挙を巡る「ロシア疑惑」について、当時のバラク・オバマ大統領や政権高官らが疑惑をでっち上げたと主張し、司法省に徹底した捜査を求めました。トランプ氏はオバマ氏の行為が「反逆罪」に当たると強調し、「彼らを追い詰める時が来た」と述べています。
司法省への捜査要請の背景
トランプ氏はホワイトハウスで、人身取引罪などで起訴された米実業家ジェフリー・エプスタイン氏との関係に関する報道について記者団から質問を受けた際、この疑惑をもう一つの「魔女狩り」だと位置付け、ロシア疑惑とオバマ氏の関与に言及しました。同氏は、自身の政権を揺るがすために虚偽の情報が意図的に流されたとの見方を示しました。
ホワイトハウスで米共和党議員に演説し、オバマ氏への捜査を要求するドナルド・トランプ氏。
ロシア疑惑の経緯と新たな情報
2016年の大統領選では、共和党のトランプ氏陣営がロシアと共謀し、民主党のヒラリー・クリントン候補の当選を阻止しようと企てたという疑惑が浮上しました。このロシアによる選挙介入については、上院の超党派委員会の報告書を含む複数の調査で裏付けられています。
これに対し、リチャード・グレネル国家情報長官代行(当時)は18日、米情報機関が当時、ロシアが集計結果を操作する可能性は低いと評価していたとする「新証拠」を公表しました。これにより、オバマ氏らがトランプ氏を貶めるために情報を捏造したという見解が示され、今回のトランプ氏の強硬な姿勢につながっています。
まとめ
ドナルド・トランプ元大統領のバラク・オバマ元大統領に対する「反逆罪」での捜査要求は、2016年のロシア疑惑に関する長年の論争に新たな展開をもたらしました。これは、過去の政権間の対立が現在も米国の政治情勢に大きな影響を与えていることを示しています。今後の司法省の対応が注目されます。
参考資料
- 読売新聞オンライン(2025年7月23日掲載記事に基づく)
- 記事URL:
https://news.yahoo.co.jp/articles/f370bb17e1403a0b7dab10800b22a3d8c08292e4
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