【北京=三塚聖平】北村滋国家安全保障局長は6日、北京で中国の王岐山(おうきざん)国家副主席と会談した。王氏は、来年春に予定する習近平国家主席の国賓としての訪日について「成功裏に実現するなら、今後の中日関係に重大な影響と意義がある」と強調。北村氏は習氏の訪日時期について「4月」と言及した上で「両国間で課題について十分に話をしたい」と述べた。
北村、王両氏は習氏の訪日や、今月下旬に中国で開かれる日中韓首脳会談に伴う安倍晋三首相の訪中について意見交換を行った。王氏は安倍首相の訪中時に「習主席も会談の場を持つことになる」と述べた。
北村氏は同日、外交担当トップの楊潔●(=簾の广を厂に、兼を虎に)(ようけつち)共産党政治局員とも会談。両氏は安倍首相の訪中や習氏の訪日に向けて環境整備を進めると強調。北村氏は「首脳間の訪問などにより日中間の友好に向けたモメンタム(勢い)が極めて強くなっている」との認識を示した。