20日投開票の参院選で政界を引退した元自民党幹事長の石原伸晃氏(68)が26日、日本テレビ系番組に生出演。自民党総裁・石破茂首相がもし辞任した場合の「ポスト石破」の時期総裁候補について、持論を展開しました。石原氏は特に「若いリーダー」と「世代交代」の重要性を強調しました。
政界を引退した石原伸晃元自民党幹事長、次期総裁選の行方に言及
石原伸晃氏が語る「ポスト石破」への提言:若いリーダーの必要性
石原氏は、現自民党総裁の石破茂首相が辞意を表明していないと断った上で、次期総裁への意欲を示している政治家が複数いることに言及しました。小泉進次郎農相や林芳正官房長官のように閣内にいる人物は、その立場から意欲を公言しにくい状況にあると指摘。その上で、現在の自民党にとって最も重要なのは「何をやるかを決め、それを力強く引っ張っていくこと」であり、そのためには「若いリーダー」が必要不可欠であると強調しました。「世代交代」という言葉が、この状況を最も分かりやすく説明すると述べています。
次期総裁を支えるベテランと有望な若手人材
石原氏は、茂木敏充前幹事長や林芳正官房長官のような経験豊富な実力者が、若いリーダーの「脇をしっかり固める」ことの重要性を説きました。特に茂木氏に対しては「日米交渉をやらせたら最高」と、その卓越した手腕を絶賛。石破首相との関係性からその能力が十分に活用されてこなかった可能性を示唆しつつも、自民党内には優秀な人材が豊富にいると訴えました。また、小泉進次郎氏(農相)や小林鷹之氏(元経済安全保障相)といった若手・中堅議員の能力にも言及し、両氏の潜在能力を高く評価する姿勢を見せました。
候補者の評価と政治に不可欠な「数の論理」
小泉進次郎氏については、農林水産大臣としての経験を経て「一皮むけた」と述べ、外見からも「シャキッとした」「全然違う」と表現し、その成長ぶりを高く評価しました。小林鷹之氏についても、当選1回生の頃から応援してきた経緯を明かし、能力があるとの見方を示しています。一方で、昨年の総裁選決選投票で石破首相に敗れた高市早苗前経済安全保障相については、その能力は認めつつも「友達がいないでしょ」と指摘。「友達が多い方が政治は有利か」との問いには、「『数の論理』と言うと悪く言われるが、民主主義は票の数だからだ」と主張し、政治における人脈や支持基盤の重要性を強調しました。
世代交代への期待と自民党の未来
石原氏の提言は、自民党が直面するリーダーシップの課題と、今後の政治を担う人材育成の方向性を示唆しています。特に「世代交代」の重要性を強調し、若手リーダーがベテランの支持を得て、日本の政治を牽引していくことへの期待が込められています。