菅長官、熊本地震被災地を訪問「地域のにぎわい取り戻す」


 菅義偉(すがよしひで)官房長官兼拉致問題担当相は7日、熊本市を訪れ、北朝鮮による日本人拉致問題解決の必要性を訴える集会に出席した。拉致解決に向けて、安倍晋三首相が金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長と条件を付けずに会談を目指す方針を改めて強調した上で、「あらゆるチャンスを逃すことなく、全力で行動する」と重ねて述べた。

 菅氏は首相が11月にローマ教皇(法王)フランシスコとの会談で拉致問題への協力を要請した経緯に触れ、「あらゆる外交の機会で拉致問題を提起し、理解と支持を求めている」と説明した。

 また、菅氏は平成28年の熊本地震で多くの家屋が被災した熊本県益城町や阿蘇大橋(同県南阿蘇村)の架け替え工事現場を視察した。菅氏は視察後、同町内で記者団の取材に応じ、「震災の復旧・復興にとどまらず、地震の発生前以上に地域のにぎわいを取り戻し、地域経済を活性化することが重要だ」と述べ、今後も必要な支援を講じる考えを示した。



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