[香港 23日 ロイター] – インド政府は中国人に対する観光ビザの発給を24日から5年ぶりに再開する。両国の関係修復に向けた措置の一環。在中国のインド大使館が23日発表した。
両国軍は2020年に国境の係争地で衝突。インドは対抗措置として、中国からの投資制限、中国発の人気アプリ禁止、直行便の運航停止といった措置を講じた。
中国も同時期に新型コロナウイルス流行を理由にインド人を含む外国人向けのビザ発給を停止。22年に学生・ビジネス向けビザの制限を解除したが、インド人向けの観光ビザは、直行便の運航が再開された今年3月まで制限されていた。
両国関係は徐々に改善しており、昨年10月には習近平国家主席とモディ首相がロシアで会談。ジャイシャンカル外相は今月、王毅外相と会談し、関係正常化に向け、国境地帯の摩擦解消、軍隊の後退、「制約的な貿易措置」の回避が必要だと主張した。