トヨタ自動車は30日、2025年上半期(1~6月)の世界販売台数(ダイハツ工業、日野自動車含む)が前年同期比7.4%増の554万4880台となり、4年ぶりに過去最高を更新したと発表。独フォルクスワーゲンを上回り、上半期として6年連続で世界首位を堅持しました。
世界販売台数で6年連続首位を維持したトヨタの車両イメージ
トヨタグループの堅調な販売と地域別成果
トヨタの海外販売は約3.6%増で過去最高を記録。地域別では、北米が3.7%増、販売促進策が奏功した中国では6.8%増、日本国内も新車投入により12.6%増と、各地で好調な伸びを見せました。ブランド別では、トヨタとレクサスの合計が5.5%増の515万台で4年ぶりの最高を達成。ダイハツは56.2%増の32万台と顕著な増加を記録しました。特にハイブリッド車(HV)の世界販売は16.6%増の223万台と大幅に増加し、全体の販売を強力に牽引しています。
トヨタ自動車の世界販売台数推移を示すグラフデータ
その他の日系メーカーの動向
一方で、他の主要日系自動車メーカーの状況は様々でした。日産自動車は5.7%減の161万3797台にとどまり、2.3%減だったスズキの163万1595台を下回りました。ホンダは5.1%減の178万3860台となり、日産同様に中国市場での販売低迷が影響しました。マツダは2.6%増の63万台、SUBARU(スバル)は1.8%増の46万台と堅調な増加傾向を示しました。三菱自動車は3.3%減の41万台でした。
2025年上半期、トヨタ自動車はハイブリッド車が販売を牽引し、記録的な世界販売を達成しました。厳しい市場環境下でも、トヨタはその強固な市場地位と製品戦略によりグローバルリーダーシップを堅持しています。