千原ジュニアの審査員起用が話題に:新お笑い賞レース「ダブルインパクト」の幕開け

漫才とコントの“二刀流”で頂点を競う新たなお笑い賞レース『ダブルインパクト~漫才&コント二刀流No.1決定戦~』(読売テレビ・日本テレビ系)が、去る7月21日に生放送され、大きな注目を集めました。初の開催となったこの大会では、ニッポンの社長が見事初代王者に輝き、その確かな実力を世に示しました。しかし、それと同時に、審査員長を務めた千原ジュニアさんの存在にも多くの視線が注がれ、お笑い界における新たな審査員の役割が議論されるきっかけとなりました。

「ダブルインパクト」の概要と審査員の顔ぶれ:新たな評価基準の登場

『ダブルインパクト』は、プロアマや芸歴を問わず、漫才とコントの両分野で最高の二刀流コンビを決定するという画期的なコンセプトを掲げ、日本テレビ、読売テレビ、そして吉本興業が主催となって今月21日に初めて開催されました。決勝戦には勝ち上がった7組が出場し、それぞれ得意の漫才とコントを披露。5人の審査員が100点満点で採点し、2ネタの合計得点で優勝者が決まるという方式が採用されました。栄えある初代王者の座を獲得したのは、安定した実力とバランスの取れたパフォーマンスで高評価を得たニッポンの社長です。

決勝戦の審査員を務めたのは、千原兄弟の千原ジュニアさん、中川家の剛さん、フットボールアワーの後藤輝基さん、ナイツの塙宣之さん、アンガールズの田中卓志さんという豪華な顔ぶれでした。『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)でお馴染みの塙さんと、近年『女芸人No.1決定戦 THE W』(日本テレビ系)や『ABCお笑いグランプリ』(ABCテレビ)で審査員を務めている田中さんを除くと、残りの3人はお笑い賞レースの審査員としては初めての経験という、非常に新鮮な人選でした。中でも特に注目を集めたのは、審査員席の一番右端、通称「最後に点数を出すポジション」に座った千原ジュニアさんです。この席は、かつて『M-1グランプリ』や『キングオブコント(KOC)』でダウンタウンの松本人志さんが担っていた、番組に“格”を添える重要な役割とされています。

千原ジュニアが審査員を務める「ダブルインパクト」生放送の様子千原ジュニアが審査員を務める「ダブルインパクト」生放送の様子

松本人志の不在と新時代の審査員像:千原ジュニア選出の背景

お笑い賞レースでは、決勝進出者のネタの面白さだけでなく、審査員の点数やコメントも常に大きな話題となります。特にこれまでの数々のお笑い賞レースにおいては、多くの芸人から憧れの存在として支持されてきたダウンタウンの松本人志さんがどのような点数をつけ、どのようなコメントを発するかが、最大の注目の的でした。

松本さんの活動休止後、昨年の『M-1グランプリ』では中川家の礼二さんが、そして『KOC』では東京03の飯塚悟志さんがそれぞれ審査員長席に座りました。礼二さんと飯塚さんはいずれも過去に大会チャンピオンの経験があり、若手のネタを数多くチェックしているだけでなく、現役の漫才師・コント師として舞台に立ち続けているため、お笑いファンや一般視聴者から見ても審査員長として非常に納得のいく人選と評価されました。

そうした背景の中で新たにスタートした『ダブルインパクト』では、吉本興業に所属するベテラン芸人であり、若手のネタ事情にも精通している人物が求められたと見られます。この条件に最も合致していたのが、芸歴35年を誇る千原ジュニアさんだったのです。彼の起用は、松本人志さんの不在という大きな転換期において、お笑い賞レースの審査員が新たな局面を迎えていることを象徴しています。

まとめ

初代王者にニッポンの社長が輝いた『ダブルインパクト』は、その斬新な二刀流形式に加え、審査員の人選でもお笑い界に一石を投じました。特に千原ジュニアさんの審査員起用は、松本人志さんの活動休止以降、お笑い賞レースの審査員に誰が立つべきかという問いに対し、新たな答えを示すものとなりました。経験と実績に裏打ちされたベテラン芸人が、若手の成長を真摯に見守り、公正に評価する役割を担うことで、お笑い界の未来がより豊かになることが期待されます。

情報源: https://news.yahoo.co.jp/articles/0acc1e8f81c3f73710f7e6b28aa521e21f84bad3