カナダ、9月にパレスチナ国家承認の意向 英仏に続き


カーニー氏は、カナダが長年にわたりイスラエルとパレスチナ国家が共存する2国家解決を支持してきたとし、「第80回国連総会でパレスチナ国家を承認する意向」を示した。「パレスチナ自治政府が、切実に必要とされる改革を主導することを約束しているため」だという。

フランスは9月にパレスチナ国家を承認すると発表しており、英国もイスラエルがパレスチナ自治区ガザ地区の停戦合意などの条件を満たさない場合は承認すると表明している。

カーニー氏はさらに、パレスチナ自治政府のアッバス議長が、長らく延期されてきた選挙を2026年に実施し、イスラム組織ハマスは選挙に「関与しない」ことを確約したと述べた。アッバス氏はパレスチナ国家を軍事化しないことも約束しているという。

カーニー氏は「カナダは、イスラエルが中東における独立国家として平和で安全に存在することを、変わらず揺るぎなく支持する」としたうえで、「イスラエルにとって永続的な平和を実現するための道のりには、存続可能で安定した、奪うことのできないイスラエルの安全保障の権利を認めるパレスチナ国家も必要だ」と述べた。

この発表の前日、カーニー氏は英国のスターマー首相とガザについての協議を行っていた。

イスラエル外務省はX(旧ツイッター)で、カナダの決定は「ハマスを利するもの」として即座に「拒否」。「今回のカナダ政府の立場の変化はハマスを利するものであり、ガザでの停戦と人質解放の枠組みを実現する取り組みを損なうものだ」と反発した。



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