石丸伸二氏、地域政党「再生の道」代表退任へ 望月衣塑子記者とメディア批判巡り激論

地域政党「再生の道」代表の石丸伸二氏(43)が2025年8月27日に記者会見を開き、代表からの退任を発表しました。この会見では、石丸氏と東京新聞の望月衣塑子記者の間で、メディアの報道姿勢を巡る激しい議論が展開され、インターネット上で大きな注目を集めています。約11分間にわたる応酬は、政治家とメディアの関係性について一石を投じる形となりました。

地域政党「再生の道」代表、石丸伸二氏が記者会見で発言する様子(2025年7月14日撮影)地域政党「再生の道」代表、石丸伸二氏が記者会見で発言する様子(2025年7月14日撮影)

石丸氏、代表退任と後任選考を公表

石丸伸二氏は記者会見で、地域政党「再生の道」の代表を退任することを明らかにしました。後任については、9月中旬に代表選考会を実施し、2025年9月16日に新代表を正式に公表する予定です。この代表交代は、今後の党運営や政治活動に影響を与えることになります。

望月記者との11分間にわたる「メディア攻撃」論争

会見が始まる前、石丸氏は一部新聞社の記者に対し、過去の自身の記事の見出しや使用された写真について苦言を呈しました。「都議選と参院選で全敗」という見出しや、目を瞑っている自身の写真の使用理由を直接質問し、報道のあり方について批判的な見解を示しました。

その後の質疑応答で、東京新聞の望月衣塑子記者がこのやり取りに触れ、「大変衝撃でした」と前置きし、石丸氏のメディアや記者への「攻撃」的姿勢を批判しました。望月記者は、「見出しの一個一個にまで攻撃している」「メディアに改めてほしいという手法は、都議選・参院選の結果を見るとどうでしょうか」「このようなやり方を繰り返すことは、結果として石丸さん自身の信頼や評価を貶めてしまうのではないかと、大変心配をしている」と述べ、今後も同様の姿勢を続けるのかと質問をまとめました。

これに対し石丸氏は、「私個人のポリシーなので、当然この先も不変です」と断言しました。さらに、「私がつい笑ってしまったのは大変申し訳ないんですけれども、どの口が仰るんだろうと思って、つい笑いが出てしまいました」と述べ、望月記者の批判自体が自身の「メディア攻撃」とされている行為の「オウム返しに過ぎない」と指摘。自らの行為を「批判」とし、相手の行為を「攻撃」と呼ぶ「ダブルスタンダード」を望月記者が直後に体現していると反論し、両者の議論は約11分間にわたって白熱しました。

まとめ

石丸伸二氏の地域政党代表退任発表は、望月衣塑子記者とのメディア報道を巡る激しい論争によって、その内容がさらに深まりました。この対話は、政治家がメディアの報道姿勢に異議を唱える権利と、メディアがその責任を果たす上での課題を浮き彫りにしています。今後の「再生の道」の新代表選考、そして石丸氏とメディアの関係性の行方が注目されます。


出典: Yahoo!ニュース (https://news.yahoo.co.jp/articles/396b8afd145c40f8c2fdf9641a0fec13a40db950)