人気ロックバンドMrs. GREEN APPLEのボーカル、大森元貴が8月4日放送のNHK連続テレビ小説『あんぱん』第91話に登場し、視聴者の間で大きな話題を呼んでいます。俳優としても活躍の場を広げる大森の朝ドラ初出演は、その歌声で多くのファンを魅了してきた彼が新たな一面を見せる機会となりました。しかし、このブレイクをはるかに超えた「社会現象」とも言えるミセス人気は、一方で予期せぬ波紋も広げています。
朝ドラ初登場で視聴者から大反響
『あんぱん』で大森元貴が演じるのは、演劇学校に通う18歳の学生「いせたくや」。この役は、名曲『手のひらを太陽に』の作曲でも知られる作曲家・いずみたく氏がモデルとされています。大森は2025年4月公開の映画『#真相をお話します』の主演を務めるなど、近年俳優としてのキャリアも着実に積み重ねており、今回の朝ドラ出演はファンにとって待望のものでした。
学ラン姿で登場した大森に対し、X(旧Twitter)では「朝ドラあんぱん、いせたくや来たー!ミセス 大森元貴さんに朝から会えるなんて」「朝から大森さんみれて幸せ」といった歓喜の声が多数寄せられ、「#大森元貴」「ミセスの人」「大森くん」といった関連ワードがトレンドを席巻する事態となりました。
学ラン姿で朝ドラ『あんぱん』に初出演し、視聴者の注目を集めたMrs. GREEN APPLEの大森元貴
一方で、普段ステージで見せる派手な衣装やメイクとは異なる素朴な姿に、「ミセスの人朝ドラ出てんだな。割と素朴な顔してるんだな」「これミセスの人?顔地味すぎて誰かわからん……」「あれ大森さんだったんだ。メイクしてないと誰かわからんかった」といった驚きの声も一部で聞かれました。テレビウオッチャーによると、Mrs. GREEN APPLEのライブでミュージカルや音楽劇のような表現方法が取り入れられていることに感銘を受けた朝ドラのチーフプロデューサーが、今回出演をオファーしたとのことです。
社会現象化した人気がもたらす光と影
いまや社会現象とまで評されるMrs. GREEN APPLEの人気は、バンドに大きな影響力をもたらす一方で、その影響力の大きさゆえの課題も浮上しています。
例えば、7月1日に東京ディズニーランドにサプライズ登場した際には、メンバーを見たいファンが「ミッキー邪魔!」と叫ぶ動画が拡散され、批判が殺到しました。また、7月26日・27日に横浜で開催された野外ライブでは、遠くまで重低音が響く「騒音問題」が発生し、公式サイトに謝罪文が掲載される事態に発展しました。
さらに、最近では「どこにいても曲が流れる」といった“過剰露出”が指摘され、「ミセスハラスメント」という言葉まで登場しています。Xには「朝ドラ毎週楽しく見てるのにこんな所にまでミセス絡んでくるのかよ。ほんとハラスメントだな」といった意見も見られるなど、彼らの人気がもたらす光と影が顕在化しつつあります。
まとめ
Mrs. GREEN APPLEの大森元貴による朝ドラ『あんぱん』への出演は、彼自身の俳優としての新たな可能性を示すとともに、バンドの社会現象的な人気を改めて浮き彫りにしました。しかし、その爆発的な人気は、一部で過剰な露出や予期せぬトラブルを引き起こし、「ミセスハラスメント」といった新たな言葉を生むきっかけともなっています。今後、彼らがこの広大な影響力と向き合い、どのように活動を展開していくのかが注目されます。人気者ゆえの宿命とも言えるこれらの課題に、Mrs. GREEN APPLEがどのように対応していくのか、引き続き動向を見守る必要がありそうです。
参考文献