2024年8月3日、日本テレビ系列で放送された人気バラエティ番組『ザ!鉄腕!DASH!!』の看板企画「新宿DASH」が、その内容をめぐり視聴者やファンの間で大きな物議を醸しています。特に、timeleszの新メンバーである篠塚大輝さんの緊急参戦が、賛否両論を呼ぶ焦点となりました。
「新宿DASH」は、「大都会に人と生き物たちが一緒に暮らせる未来の街をつくれるか」をテーマに、2016年から新宿を舞台に始まった長期的なプロジェクトです。現在は、新宿区高田馬場にある東京富士大学のキャンパス屋上に設置されたビオトープを拠点に、生物研究や環境整備が進められています。今回の放送では、timeleszの松島聡さんが中心となり、冒頭から「背負います、DASHを!」と意気込みを語り、コンプライアンス違反で活動自粛した国分太一さんの名物コーナーの後釜として、その責任感を強く示しました。
番組では今回、新たに「ぶどう作り」と「野生ホタル発見」の2大企画が始動。しかし、特にぶどう作りの作業で松島さんが苦戦する場面が見受けられました。そこで急遽、松島さんが電話で呼び出したのが、同グループの新メンバーである篠塚大輝さんでした。篠塚さんは黒いTシャツに黒い帽子姿で登場し、当初は戸惑いを見せつつも作業に参加。松島さんは彼を「すごい真面目で、勉強熱心ですごく心強い人」と絶賛し、頼れる助っ人として紹介しました。番組のテロップでは「詳しい内容は近日公開」と表示されており、今後も新宿DASHのメンバーとして松島さんとともに活躍していくことが示唆されています。
timelesz新メンバー篠塚大輝の公式Instagramからの画像
急遽の番組参戦となった篠塚さんは、2025年2月にtimeleszの新メンバーとして加入しており、その活躍の場が広がることに多くのファンから喜びの声が上がっています。一方で、一部のファンからは以下のような厳しい意見も聞かれました。「歴史のあるスターティングオーバーの番組に、最近加入した方よりもジャニーズJr.の子たちを出演させてあげて欲しかった」「どの番組でも良いというわけではないが、DASHはさすがに許せない」「鉄腕DASHに一般人出身者を連れてくるのか?無理すぎる」。これらの声の背景には、篠塚さんがジャニーズJr.としての長い下積み時代を経験せず、Netflixで配信された新メンバーオーディション『timelesz project』に合格してグループに加入したという経緯があります。この“飛び級”とも言える加入方法が、一部ファンの反発を招いているのです。
テレビ局関係者の指摘によれば、これまでの『ザ!鉄腕!DASH!!』はTOKIOを中心に活動してきましたが、2018年の山口達也さんの事実上の引退、長瀬智也さんの事務所退所などでメンバーが減少。そのため、当時からSixTONESの森本慎太郎さんやAぇ! groupの草間リチャード敬太さんなど、事務所の後輩たちが番組の伝統を継承してきました。そうした多くの後輩たちが控えている中で、入所方法が異なる篠塚さんの抜擢には、違和感を覚えるファンが多いのが現状と言えるでしょう。
8人体制となった新制timeleszが誕生して約半年が経過しました。しかし、“一般候補者”を交えたオーディションの余波は、いまだに完全に収まってはいません。実際、2025年6月には篠塚さん、同じく一般候補生から加入した橋本将生さん、猪俣周杜さんの3人が『上田と女が吠える夜』(日本テレビ系)にゲスト出演し、その際に見せたバラエティ番組への高い対応力で多くのファンの心を掴んだのも事実です。また、多くの音楽番組に出演し、新体制を受け入れているファンも多数存在します。しかし、近年、デビューできずに事務所を去るジャニーズJr.が増えていることもあり、彼らにとって“飛び級”で加入したメンバーを受け入れるには、まだまだ時間が必要なのかもしれません。「一般人」というレッテルは、依然として根強く残っているのが現状です。
出典:https://news.yahoo.co.jp/articles/9953c66db308eab6e11840e2aa352eb1a2d0f3e6