三菱UFJ銀行は4日、1年物の定期預金の金利を期間限定で1・0%(税引き前)に引き上げる。同行の1年物の金利では、2005年に三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)が発足して以降で最高となる。
三菱UFJ銀のスマートフォンアプリ経由などで、ウェブサイトから9月24日までに申し込み、10万円以上預け入れることが条件。1人あたりの預入額の上限は100万円。申し込みの総額が1兆円に達したら、受け付けを終了する。
一部のネット銀行は1年物の定期預金に1・0%前後の金利をつけているが、大手行では珍しい。
MUFGは6月、個人向け金融サービスの統一ブランド「エムット」を始めた。三菱UFJ銀ではこれまで新規契約者向けの優遇策が中心だったが、既存の顧客も利用できるサービスを充実させ、つなぎとめを図る。