国会議員による国会での「居眠り疑惑」は、しばしば世間の注目を集める問題です。2025年8月5日、日本保守党代表の百田尚樹氏(69)が国会中継中に目を閉じ、頬杖をついている様子がX(旧Twitter)で拡散され、「居眠りではないか」との指摘が相次ぎました。これに対し百田氏は自らのXで反論し、著名な論客である橋下徹氏(56)と実業家の堀江貴文氏(52)を巻き込んだSNS上での激しい議論が展開されました。
国会での「居眠り疑惑」に対する百田氏の反論
百田尚樹氏は、自身の国会での姿が批判されたことに対し、Xで次のように反論しました。《248人、1人1人名前呼ばれての投票(長い道を歩いていく)、それが終わったら長い時間かけて集計。しかも、これが2回もある。これで眠くならない奴がいたら教えてほしい。当然、終わったら、目を開けて、話を聞いている。文句あるんかい!》 この投稿で百田氏は、投票プロセスの冗長さから来る疲労を訴え、居眠りではないと主張。さらに挑発的な言葉で批判者を牽制しました。
橋下徹氏の厳しい指摘と「税金」論争
百田氏の反論に対し、元大阪府知事の橋下徹氏が即座に反応しました。橋下氏は百田氏の投稿を引用し、《文句あるわい!!だったら給料や政党交付金を返さんかい!税金やぞ。眠くならんような国会に死に物狂いで改革するのが国会議員やろ。それが嫌なら民間に戻れ!》と厳しく批判。国民の税金が使われている点を強調し、国会議員としての責任と改革の必要性を強く訴えかけました。このやり取りは、国会議員の職務に対する国民の期待と現実のギャップを浮き彫りにするものでした。
堀江貴文氏の“一言”が論争を収束へ
この激しい応酬の中、実業家の堀江貴文氏が介入し、橋下氏の主張に異を唱えました。堀江氏は橋下氏の投稿を引用し、《んー、そんなこと言われて叩かれてるから民間から政治家になりたいって思わないんすよ》と、政治家のなり手不足につながる現状を指摘。その上で、たった“一言”で論争の潮目を変えました。
国会での居眠り疑惑を巡る百田尚樹氏、橋下徹氏、堀江貴文氏によるSNS論争の展開を伝えるビジュアル
堀江氏のその一言とは、《別に居眠りしながら政治改革すりゃいいんじゃないですか》。この発言に対し、意外にも橋下氏は納得した様子を見せました。橋下氏は堀江氏の投稿を紹介した記事をXで引用し、《確かに改革やってくれれば居眠りしててもいいわね。投票が紙の投票用紙でしょうもない儀式にこだわっているのであんな時間になる。ボタン投票なら一発なのに》とコメント。さらに、《ここはボタン投票に変える強烈な改革運動をしてくれることを前提に、あのしょうもない儀式的投票時に居眠りした百田氏の言い分を認めるわ》と、百田氏に改革への意欲を求める形で矛を収めたのです。
議論の終着点と堀江氏の影響力
堀江貴文氏の独創的な視点とシンプルな一言は、白熱していた百田氏と橋下氏の論争を見事に収束させました。堀江氏自身も《俺も絶対居眠りする自信あるから政治家やりたくないんですよね》と明かし、政治家という職の特殊性や現状への見解を示しました。この一件は、SNS上での著名人による議論が、時に社会問題の本質や改革の方向性を示すきっかけとなることを示唆しています。
参考文献: