長渕剛氏関連会社、イベント運営企業に2.6億円超の未払い金で破産申立て

人気歌手、長渕剛氏が代表を務める株式会社オフィスレン(渋谷区)が、過去のイベント運営を委託していたダイヤモンドグループ株式会社(東京都港区)に対し、東京地方裁判所に破産を申し立てたことが明らかになりました。関係者によると、未払い金はツアー分配金やファンクラブ会費など、合計で2億6,000万円以上に上るとされています。この度の法的措置は、多額の債務不履行に対する断固たる対応として注目を集めています。

2億円超の債務不履行、法的措置へ

株式会社オフィスレンは、ダイヤモンドグループ株式会社がツアー代金やファンクラブの売上を適切に支払っていない状況を受け、東京地裁への破産申立てに踏み切りました。申立代理人の加藤博太郎弁護士(加藤・轟木法律事務所)は、東京商工リサーチの取材に対し、「債務者であるイベント会社が、ツアー代金の大半とファンクラブの売上を自己のものとして支払わない状況にある。債権者側としては、債務者が横領に及んだものと捉えており、断固たる法的措置を講じていく」と強くコメントしました。未払い金の総額は2億円を超え、深刻な事態へと発展しています。

歌手の長渕剛氏、関連会社がイベント運営企業へ破産申立て歌手の長渕剛氏、関連会社がイベント運営企業へ破産申立て

ダイヤモンドグループの背景と未払い詳細

破産申立ての対象となったダイヤモンドグループ株式会社は、ライブやフェスティバルの企画・チケット販売、芸能人のファンクラブ運営などを手掛ける企業です。オフィスレンとダイヤモンドグループは、2023年5月に2024年6月から2025年10月にかけて開催されるツアーイベントの企画運営、グッズ製作、プロモーションに関する契約を締結していました。

未払い問題に直面するイベント運営会社、ダイヤモンドグループのロゴ未払い問題に直面するイベント運営会社、ダイヤモンドグループのロゴ

予定通り「TSUYOSHI NAGABUCHI ARENA TOUR 2024 “BLOOD”」は開催されましたが、契約に基づくツアー分配金約2億円とファンクラブ会費約2,500万円を含む、合計約2億6,000万円が未払いとなっています。これまでにも強制執行手続きなどで支払いを求めてきたものの、ダイヤモンドグループからの支払いはなく、「支払不能の状態にあることは明らかである」との判断に至り、今回の破産申立てが行われました。8月5日正午前にダイヤモンドグループの事務所を訪れた東京商工リサーチによると、フロアでは退去作業が進められており、従業員は今後のテレワーク移行を明かしました。複数回にわたりダイヤモンドグループの代表に取材を試みましたが、期日までの回答はありませんでした。今後、東京地裁はダイヤモンドグループに破産の原因があるか調査し、破産開始決定を出すか判断します。


参考文献

  • 東京商工リサーチの取材
  • Yahoo!ニュース掲載記事