働く女性の夏のボーナス:平均39.1万円も半数近くが支給なし【2025年】

2025年夏のボーナス、働く女性の平均支給額は39.1万円に増加しました。しかし、転職サイト「キャリアデザインセンター」の調査では44.5%が「支給なし」と報告。この最新データから、働く女性のボーナス事情の実態と課題を解説します。

働く女性ボーナス実態と理想のギャップ

2025年夏のボーナス「あり」と回答したのは55.5%で、前年(2024年)比で6.5ポイント減少しました。「支給なし」は44.5%に達しています。平均支給額は39.1万円で、2024年の34.8万円から約4万円増加しました。最も多かった支給額帯は「20万~29万円」で、2024年の「10万~19万円」より上昇傾向が見られます。

しかし、ボーナスへの「不満足」は80.3%と高く、支給額に対する不満が根強いことが浮き彫りになりました。理想のボーナス平均額58.3万円に対し、現実の平均支給額39.1万円とは約19万円もの大きなギャップが存在します。ボーナス額が変動した要因としては、「会社の業績」(24.5%)がトップに挙げられ、「退職」(21.4%)、「転職」(12.2%)が続きました。

日本の働く女性に支給された夏のボーナスの平均額と支給有無の状況日本の働く女性に支給された夏のボーナスの平均額と支給有無の状況

働く女性が考える理想の夏のボーナス額と実際の支給額の比較図働く女性が考える理想の夏のボーナス額と実際の支給額の比較図

ボーナスの多様な使い道:自己成長への投資も増加

夏のボーナスの使い道は、2024年と2025年ともに「貯金」が1位、「旅行・レジャー」が2位でした。「旅行・レジャー」は2024年の24.6%から2025年は42.0%へと大幅に増加しています。さらに、「投資」や「スキルアップ」といった自己成長や資産形成に関わる項目も前年から5ポイント以上増加しており、働く女性たちの消費行動だけでなく、将来を見据えた投資意識の高まりがうかがえます。

まとめ

2025年夏のボーナスは、働く女性の平均支給額は増加したものの、「支給なし」の割合が高いこと、そして支給されても理想とする額とのギャップが大きいことが明らかになりました。ボーナスは個人のキャリアパスや企業の業績に密接に関連しており、この調査結果を参考に、自身の状況を理解し、今後の資産形成やスキルアップの計画に役立てることが重要です。

情報源:

  • キャリアデザインセンター「働く女性の夏のボーナス調査(2025年6月26日~7月7日実施)」
  • ITmedia ビジネスオンライン