8月7日、『週刊新潮』が、現在休職中と見られるNHKの畠山衣美アナウンサーが近くアナウンサーとして復帰すると報じました。畠山アナは今年4月16日、『週刊文春』に既婚男性との「同棲&不倫」が報じられて以来、表舞台から姿を消していました。この度、一連の騒動を経ての復帰となる見込みで、その経緯とNHKの対応に注目が集まっています。
異色のキャリアとエース候補としての期待
畠山衣美アナウンサーは2015年にNHKに入局。当初は営業部に所属していましたが、2018年に熊本放送局へ異動し、アナウンサーへと転身しました。この転身は、2016年の熊本地震を経験したことをきっかけに、「伝える側になりたい」という思いから決意したという異色の経緯を持ちます。入局当時は内田姓を名乗っていましたが、後に畠山に改名しています。熊本での経験後、大阪放送局を経て2023年には東京アナウンス室へ異動。『ニュースウオッチ9』などで活躍し、今年4月からは『ニュース7』のキャスターに抜擢されるなど、NHKのエースアナウンサー候補として大きな期待が寄せられていました。
休職から復帰が報じられたNHK畠山衣美アナウンサーの肖像
既婚ディレクターとの関係、報道の衝撃
畠山アナのスキャンダルは、『ニュースウオッチ9』で知り合った2年後輩の既婚ディレクターT氏との不倫関係が発端でした。二人は取材で地方出張を共にしたことをきっかけに、不倫関係に発展したと報じられています。T氏には当時、第1子を妊娠中の妻がいましたが、畠山アナの自宅に入り浸りの状態でした。2024年3月にはディズニーランドで手つなぎデートやキスを交わす姿が撮影されたほか、3泊4日の北海道旅行やSixTONESのコンサートデートなども報じられました。『週刊文春』の直撃取材に対し、畠山アナは無言を貫き、報道内容を否定することはありませんでした。NHK側は質問状に対し「職員個人に関することについてはお答えしていません」と回答し、畠山アナを現場から外す対応を取りました。その後、永野芽郁さんと田中圭さんの不倫疑惑など他の芸能ニュースが報じられたことで、畠山アナに関する報道は世間から忘れ去られがちになっていました。
復帰許可の背景とNHKの不倫報道への対応
報道によると、畠山アナが復帰を許された背景には、相手のT氏から独身であると聞かされており、既婚者とは知らずに交際した「被害者」である、という説明があったとされています。NHKは不倫疑惑に対して比較的寛容な姿勢を示す傾向にあると指摘されています。過去の事例では、2000年に有働由美子アナが横浜ベイスターズ(当時)の石井琢朗氏の自宅を訪れる様子が報じられ、不倫略奪愛の噂が流れましたが、本人の否定もあり特段の処分はありませんでした。また、2022年にはエグゼクティブアナウンサーの阿部渉アナと女性局員のW不倫が報じられ、ホテル隣室での“声”まで報じられる事態になりましたが、当時の前田晃伸会長は「私どもが調べる限り、職務規程違反した事実はない」と不問にしています。今回の畠山アナのケースも、相手のT氏が「彼女を騙した」と白状したことで、NHKが見逃す形になったと報じられています。なお、T氏も一時謹慎はしたものの、同じ部署に残留しているとされています。
報道の風化と世間の反応
畠山アナのX(旧Twitter)アカウントは、今年4月8日の投稿を最後に完全に沈黙しています。世間での彼女に関するポストも「もう誰も永野芽郁と俺たちの畠山衣美アナの話をしていない」といった声が聞かれる程度で、今回の復帰報道後も大きな炎上の兆しは見られません。本人が不倫をはっきりと認めることもなく、報道直後に表舞台から姿を消したこと、そしてその間に多くの別の不倫騒動が巻き起こったことが、問題がすっかり風化してしまった要因と見られています。こうした状況から、「NHKの対応は正解だったのかもしれない」という意見も出ています。
今後の活動:ラジオ復帰の可能性
畠山アナの復帰は、まずラジオからと報じられています。「声だけ復帰」という形が、今回の騒動で一度はイメージを損ねた彼女にとって、意外と適した復帰の場となる可能性も指摘されています。今後の彼女の動向、そしてメディアにおける不祥事への対応がどのように進んでいくのか、引き続き注目が集まります。
参考文献
- Yahoo!ニュース (2024年8月7日) 週刊新潮、NHK畠山衣美アナの復帰を報じる。