岐阜県本巣市の川岸で53歳の女性の遺体が見つかり、死体遺棄の疑いで男女2人が逮捕された事件は、被害者の足取りや容疑者たちの素顔が徐々に明らかになっています。この事件は、SNSを介したやり取りが発端となった可能性も指摘されており、社会に大きな衝撃を与えています。
53歳女性の足取りが判明:SNSでのやり取りと死亡経緯
2025年8月15日朝、岐阜市に住む立花浩二容疑者(54)と、その内縁の妻である神原美希容疑者(35)が、愛知県常滑市のパート従業員、立野恵子さん(53)の遺体を本巣市根尾越波の川岸に遺棄した疑いで送検されました。2人は8月14日に逮捕されています。
捜査関係者への取材から、行方不明となっていた立野さんの足取りが徐々に判明してきました。立野さんは、行方不明になったとされる8月6日未明にも立花容疑者とSNSでやり取りをしていたことが明らかになっています。その後、立野さんは一人で車を運転し、岐阜県に向かったとみられています。司法解剖の結果、立野さんの死亡は行方不明当日である8月6日ごろと推定され、死因は窒息死であることが判明しました。警察は、立野さんと合流した立花容疑者らが何らかの方法で殺害したとみて、詳しい経緯を追及しています。
岐阜県本巣市の死体遺棄事件で送検される立花浩二容疑者と内縁の妻・神原美希容疑者。
近隣住民が語る容疑者たちの「二面性」
今年の春に岐阜市内の現在の住宅に引っ越してきたという立花容疑者と神原容疑者について、近隣住民からは相反する評判が聞かれます。ある近所の住民は、「感じのいい穏やかな感じの人たち。普通に仲良く夫婦で話していた」と語り、普段の容疑者たちの様子に特別な違和感はなかったと述べました。
岐阜県本巣市の川岸で発見された立野恵子さんの遺体に関するニュース報道の様子。
一方で、別の近隣住民からは、地域との関わりが薄かったという声も聞かれます。「お姉さん(神原容疑者)は出かけるけれど頭も下げない。挨拶も付き合いも何もない」といった証言もあり、容疑者たちの地域での孤立した一面が浮き彫りになっています。
死体遺棄容疑で逮捕された立花容疑者と神原容疑者の自宅周辺の様子。
悲痛な夫の思いと今後の捜査の焦点
亡くなった立野恵子さんの夫は8月15日朝、メディアの取材に応じ、悲痛な胸の内を語りました。夫は、「戻ってくるのを信じていた。今も彼女の部屋のクーラーをつけている…」と、妻の帰りを待ち続けた日々の苦しみを明かしました。立野さんの夫は、逮捕された容疑者2人とは面識がなく、妻が何らかのトラブルを抱えていたという話も一切聞いていなかったと述べています。
亡くなった立野恵子さんの夫がメディアの取材に応じ、悲痛な心境を語る様子。
警察は、容疑者2人の認否を明らかにしていませんが、死体遺棄容疑での逮捕から、今後は殺人容疑での立件も視野に入れ、事件の全容解明に向けて慎重に捜査を進めています。この事件の背景には何があったのか、今後の捜査の進展が注目されます。
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