「決められない政治」続く可能性も 英下院選

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 【ロンドン=板東和正】12日投開票の英下院選を、ジョンソン首相率いる与党・保守党は有利に進めてきた。しかし、最大野党・労働党も終盤にかけて追い上げをみせている。どの政党も過半数に届かないハング・パーラメント(中ぶらりん議会)となり、「決められない政治」が続く可能性も否定できない。

 「選挙戦は接戦になっている。きわどい状況だ」

 ジョンソン氏は11日夜にロンドンで行った演説で、険しい表情を見せた。

 英調査会社ユーガブは10日、保守党が英下院の全650議席のうち339議席を制するとの予想を発表した。保守党が過半数を制するとの分析だが、11月27日発表の前回予想359議席と比べると20議席減らしている。一方で、労働党の獲得予想議席は前回から20議席上積みした231議席になると分析した。差はさらに縮まる可能性がある。

 ジョンソン氏が恐れるのは、ハング・パーラメントに陥ったことで協定案を可決できなかったメイ前首相の失策を繰り返すことだ。

 メイ政権下の2017年に行われた総選挙で、保守党は単独過半数を獲得できず、北アイルランド民主統一党(DUP)と閣外協力して政権を維持した。しかし、強硬離脱を掲げるDUPは、アイルランドの国境管理問題の解決まで英国全体がEUの関税同盟にとどまるとしたメイ氏の協定案に反発。メイ氏は協定案の可決に3度も失敗した。

 17年総選挙での保守党敗退の原因は社会保障政策でのつまずきとされる。ジョンソン氏は今回、医療政策の充実を公約に掲げ、NHS(英国の国民保健サービス)に従事する看護師の5万人増員などを約束した。

 「ジョンソン氏は支持を失う致命的なミスはしていない」。保守党関係者は過半数獲得に期待を込めた。

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