2020年東京五輪で国内の聖火リレー出発地点となる福島県のサッカー施設「Jヴィレッジ」周辺で、国の除染の目安を上回る放射線量が確認された問題で、環境省は12日、Jヴィレッジに隣接する楢葉町営駐車場周辺の別地点でも比較的高い放射線量が新たに確認されたと発表した。東京電力が9日に除染作業を実施した。
同省によると、新たに見つかった高い放射線量の地点は、3日に東電が再除染した地点の北側部分。5日の調査で、地上1メートルで毎時1・50マイクロシーベルトと測定され、国の除染目安(同0・23マイクロシーベルト)を上回った。
県と町は高い線量の地点が確認されたことを受け、東電や同省に適切な対応を要請。3日の再除染後、東電と同省が周辺で調査を進めていた。